2003年7月8日
■橋を巡る黄浦江クルージング■
盧浦大橋が開通し、上海の中心を流れる黄浦江には代表的な橋が3つそろった。この3つの橋を観光資源にしてクルージングが市輪渡公司水上バス旅行分公司によって運営される。南浦、盧浦、楊浦を抜けるコースは全行程3時間、こちらは団体客専用、南浦、盧浦をめぐるコースは所要時間が2時間で、個人でもチケットが購入できる。チケットの価格は48元。また7月から8月にかけては日中は炎天下が続くため、夜のクルージングでは食事込みで78元で、夕方6:00から8:00まで運行する。
2003年7月8日
■大学不合格なら海外留学、上海の若者の傾向■
上海では今年も大学入試が終わり、多くの受験生はいま結果待ち、もう既に合格通知を手にしてる人も少なくない。その中で東方ネットが面白い調査結果を発表している。現在の多くの上海の受験生のうち、合格基準点に達さなかったものの多くが、海外留学の道を選び、地方の大学を目指すという学生は率にして5.89%に過ぎず、その多くは海外留学を希望していて、その率は56.49%、また浪人組みは16.66%、専門学校などに行くと答えたのが14.09%、仕事を探すというのが6.84%。去年を例にとっても、上海人を対象にした地方の大学の定員は多くが定員割れをしており、相変わらず第2志望として地方の大学を選択する上海人の受験生は極めて少ないことがわかる。上海人は上海の大学、だめなら海外、こういう実態の片鱗を窺い知ることができる。
2003年7月8日
■SARS後、初めての海外の団体旅行客が上海に■
7月2日にフランスから17人の団体旅行客が上海に到着、これがSARS後では実質的にはじめての海外からの団体旅行客になる。このツアー客はまずは金茂ビルを訪れ、ここで市政府の関係機関から花束が贈呈された。ただ全体的にはまだ海外からの団体旅行は低調気味で、本格的に復活するのは8月、9月ごろと見られている。
2003年7月8日
■子供はなぜSARSにかかりにくいか?その研究■
SARS騒ぎが一段落し、いま中国各地の研究所でもさまざまな研究が行われている。そのなかで首都児科研究所が興味深い研究結果を発表している。それは40%を超える児童が既にSARSの抗体を持っており、その中にはSARS流行前から抗体を持っている児童もいたようだ。現在調査となった母体数が少ないため、まだ最終的な結論には達していないが、年齢が小さくなればなるほどSARS抗体が陽性である確立は高くなる。1歳以下では53%を超える。中国全土では人工呼吸器を使って治療を行わなければならないSARS患者で児童の報告はない。一方で85名の呼吸器系の疾患がなかった成人に対して抗体の有無を検査したところ、陽性の人は一人もいなかった。今後の研究の成果が待たれるところだ。
2003年7月8日
■PHSは市街地区では運用されず■
以前からなにかと噂が広まっていたPHS電話、こちらでは「小霊通」といっているが、その全貌が明らかになりつつある。まず7月から奉賢、松江、などで開通する。その後、郊外を中心に順次開通していくものの、市中心部に関しては、その予定はないと言う。この「小霊通」では毎月の基本料金は30元、電話をかけた方だけが料金を支払う仕組みだ。市内電話なら3分間で0.22元、以降1分間で0.11元という設定。上海電信によると、市中心部はビルが建ち並んでおり、PHSの設備を設置するには不利だとか。当分はPHSは郊外でのみ使われることになりそうだ。
2003年7月8日
■侮れない上海での交通事故死■
1月から6月までの上半期における上海市の交通事故のデータが発表されている。特に歩行者や自転車などの事故が急増、死亡者数も増えているため、交通ルールを守るようにと関係機関は呼びかけている。1月から6月まで道路を勝手に横切ったために死亡した人は121人、自転車が関連した事故による死亡者が118人となっている。中には自動車専用の高架道路に侵入したりする自転車や、信号無視によってタクシーにひかれたり、かなり無謀な事故も少なくない。最近の特徴として、地方から来た人による交通事故が増えており、その数は1319件、去年と比較すると169.6%も増加している。死者も55人、当然外国人も要注意である。
2003年7月8日
■北バンドにも大型観覧車■
「上海の星」ということで建設が予定されている北バンドの新しいシンボルになる大型観覧車の外観が決定した。高さ200メートルの大観覧車が黄浦江の川べりにそびえる。場所としては楊樹浦路から黄浦江にかけての上海港運大厦と秦皇島路にはさまれた部分。観覧車の直径は170メートル、36のゴンドラがつけられ、それぞれのゴンドラには25−30人乗ることができる。すでに日本、上海、香港、オランダ、などが設計案を出している。
2003年7月2日
■遊園地「嘉年華」で倒れる人続出■
一連のSARSの影響でオープンが延期され、6月27日より営業を解した遊園地「嘉年華」は連日観光客でにぎわっている。すでに開園4日目にして入場制限が行われるほどの盛況ぶりで乗り物を乗るのにも半時間から1時間並ばなくてはならないほどだ。一方で日ごろ慣れないアトラクションに刺激が強すぎるのか、乗り物を乗ったあとに嘔吐する客や、心臓病を併発する人、など園内の医務室は4日で200人近い客が担ぎこまれている。とくに連日の高温に熱射病や日射病になる人も少なくない。心臓病や高所恐怖症、妊婦などは禁止、という看板が在るにもかかわらず、アトラクションに乗り、持病のある人が担ぎ込まれる人もいるとか。遊園地の管理も大変である。
2003年7月2日
■地下鉄4号線工事現場で陥没■
7月1日未明4時ごろ、地下鉄4号線の浦東南路ー南浦大橋間でのトンネル工事で、トンネルに大量の水が入り込み、陥没する事故が起こった。死者は出なかったものの、中山南路847号の8階建ての住宅が傾き、消防隊が救出にあたった。死者、けが人は出ていないものの、専門家では現在原因を調査中。
2003年7月2日
■ビルでエレベーター落下、1人死亡■
7月1日、陝西北路にある文錦大厦にて荷物用のエレベータが落下、一人が死亡した。夜9時ごろ、地下1階から4人が荷物用のエレベータに荷物のガラスを運んでいたところ、エレベーターが突然落下し始め、1人は足がエレベーターと壁との隙間に挟まりそのままエレベーターと落下して死亡、残り3人はエレベーターの中に閉じ込められたものの消防隊により救出された。荷物の積み過ぎが原因と見ている。
2003年7月2日
■すすむ地下鉄工事、その現状は?■
上海市では地下鉄の工事が急ピッチで進んでいる。目標は「900メートル以内に駅があり、目的地まで25分で到着、一日の旅客量が800万人」だ。現在の工事の進行状況は2003年10月には5号線が開通、2004年には1号線の上海駅から北部の延長部が開通する。2005年に開通するのは明珠線の2期工事にあたる4号線で宝山路から明珠線虹橋まで環状につなぐ路線、その他、現在の明珠線の宝山鋼鉄までの3号線北部延長部、外高橋から浦東ユニバーサルスタジオを結ぶ6号線、新江湾城から浦東成山路を結ぶ8号線、上海市郊外の松江と上海中心部を結ぶ9号線(全長35キロ)も工事が進んでいる。これから新たに工事が始まるのは2号線の中山公園から虹橋空港へ抜けるルート、地下鉄7号線など。順調に行けば今後毎年1年に1から2本の路線が開通する見込みで、上海の交通事情が改善されるのものと期待される。
2003年7月2日
■交通カードでポイントを貯める■
上海ではすっかりおなじみになった共通交通ICカードに関して、店やレストランで利用時に提示してポイントをためるサービスが行われている。ICカードの利用者はインターネットではwww.smartclub.comにアクセスし、自分のカードに記載されているICカードの番号を入力したり、携帯電話のSMSサービスをつかって登録することが出来る。現在は徐家匯の宏基休閑広場や美羅城にあるコダック映画館、東方商厦や一部の味千ラーメン、7月からはマクドナルド、McCafeなどでも使えるようになる。消費者はこれらの加盟店で支払い時に交通カードを提示すると消費1元につき1ポイントもらえる。そのポイントがたまったら商品に交換したり、毎月100ポイントたまったら1000元の商品券が当たる抽選も行われる。これからさらに多くの業種で交通カードを利用したポイント制度を活用する見込みだ。
2003年7月2日
■いよいよ小中学校で夏休み開始■
7月1日より市内の160万人の小中学生が夏休みに入る。SARSが収束に向かっているが、学校では生徒や父兄を集めて、家庭での予防策や、SARS発生地区への旅行や里帰りを避けるように呼びかける一方で、学校との連絡を緊密に保つようにするとしている。また市の教育委員会などでは、休み中に様々な課外活動を企画している。
2003年7月2日
■上海、またまた最高気温を更新■
7月に入って、第1日目の昨日は上海は今年一番の暑さを記録、今年初めて36℃を突破して36.1℃を記録した。梅雨のムシムシした天気に加えて、熱気がたまらない。ただ大気の状態が不安定なため、雷雨が起こりやすい。今後も高気圧が再び強くなってくるため、梅雨の雨はしばらくお休み。暑くなりそうだ。
2003年6月25日
■上海も正式に入梅、夏へまっしぐら■
上海市の中心気象台の発表では6月21日により入梅だ。今年の梅雨は7月上旬ごろまでの見込み。その後はいよいよ暑い暑い上海の夏が到来。今年は35℃以上の最高気温の日が16-20日間あると予想されており、かなりの酷暑になる予報だ。6月22日には最高気温34.8℃を記録、今年一番の気温を記録した。その後大気の状態が不安定になり、大雨に。宝山地区では25ミリ以上の豪雨を記録した。市内のプールなどはSARSの影響下か泳ぐ人の数は少ないものの、浦江遊覧の水上バスは大盛況、SARS以降では最高の人出を記録した。
2003年6月25日
■巴金生誕100周年、記念公演などが8月に■
上海にいる文豪、巴金は今年で満100歳になる。そこでこの文豪の代表作である「家」の発表70周年を記念して、8月9日より上海大劇場にて記念の滬劇「家」の記念公演が行われることになった。舞台監督は香港の著名な映画監督呉思遠。いままで上海滬劇院の前進である人民滬劇団ではこの「家」の公演は何度も行われているが、今回は原作に忠実になりながらも、現代的な効果もふんだんに取り込むようだ。
2003年6月25日
■アイスクリームの衛生管理に問題■
中国政府が行った最近のアイスクリーム、ヨーグルト、シャーベットなどの既製品の品質調査によると、北京、上海、転進などの主要地区生産の上記商品にも大腸菌などの細菌が規定の基準を大幅に超えたり、栄養表示、添加物の表示などが正しくなかったりと言うことで、アイスクリームでは29%、ヨーグルトでは16%が不合格になった。ヨーグルトでも100ccあたりの大腸菌の数は規定では90こだが、2400こも見つかったものや、防腐剤の使用が規定の量を大幅に超えるなどのずさんな品質管理が見受けられ、ひどい企業に関しては、製品目なども公表されている。
2003年6月25日
■上海市の展覧会、全面回復■
SARSにより中止を余儀なくされた上海市での展覧会だが、上海市外経貿委により4月下旬に出された「展覧会の開催を厳く制限する通知」は現在は全面的に撤廃されている。今年後半には177の展覧会が予定されており、去年より64%の増加。今年前半に出来なかった66の展覧会が後半に行われることになった影響だ。上海で行われる第5回上海国際航業博覧会でもすでに日本企業の参加が決まっている。
2003年6月25日
■虹井路で台湾人一家3人殺害■
23日の深夜、上海市の市街地の西部、虹橋空港近くに位置する虹井路の住宅地で強盗殺人事件が発生した。2人組みの犯人が部屋に侵入、一家3人を殺害したほか、2人を刺し、腕時計や、現金、車などを奪って逃走した。殺害された3人は台湾商人とその妻、4歳の娘。25日の報道では犯人は江蘇省で逮捕された模様。
2003年6月25日
■広東省など一部地区で伝染病発生、衛生部通知■
SARSは収束に向かっているものの、その他の伝染病にも注意を怠らないよう6月22日に衛生部が通知を出している。新華社の報道では、広東省で日本脳炎の発生が確認されており、広東省の発表では症例報告が211例、死者が18例となっている。発生地区は茂名、梅州、広州、湛江などとなっている。広東省では5月から7月が比較的症例が多い。日本脳炎は蚊によって伝播するため広東省各地区では予防接種とともに蚊の退治に力を入れている。主な症状は発熱、激しい頭痛、嘔吐などで、ひどくなると痙攣や、昏睡状態に陥り、最悪呼吸困難になり死亡する。潜伏期間は10-14日前後。特に子供に対する感染率が高い。日本脳炎は広東省の一部地区のほかにも広西省桂平などでも報告されている。A型肝炎では雲南省隴川県、四川省富順県、腸チフスが貴州遵義市で、河南省浚県では肺結核などの症例が報告されている。
2003年6月25日
■上海市教育委員会、SARS後の夏休み対策■
上海市内の小中学校の夏休みは今年は7月1日から9月1日までとなっている。その中でSARS後の対策として、大学、中学、小学校では様々な予防処置がとられる。一時は夏休み中止か、という噂までが広がった大学だが、予定通り各大学のカリキュラムに合わせて夏休みを設定、一方でSARS感染予防などに関して重点地区に指定されている地区の学生には、大学に残ってもらい、どうしても必要があって帰郷する学生は大学に申告、記録することを義務付ける。また大学や宿舎などに入るときは継続して、身分証明書(学生証)によるチエックなどキャンパスの出入りの監視を続ける。また西部地区や農村地区出身の学生など帰郷しない学生に関しては、アルバイトの斡旋や、図書館、コンピューター室の開放など充実した夏休みが送れるように配慮する。
2003年6月23日
■上海市で第4例目のSARS患者が退院■
4月下旬に北方から車で上海入りし、5月2日に発熱と空咳、喉の痛みを訴えて入院、その後SARSと診断された63歳の男性が6月18日に退院した。今後2週間にわたって自宅で観察を行う。この患者は血糖値が高く、心臓も病気を患っていたため、市衛生局では各科にわたる治療チームを結成、治療にあたった。現在上海市の発表では病院で治療を受けている患者は1人、すでに5人が退院し、死亡した患者数は2人。またSARSの疑いで収容されている患者は現在いない。
2003年6月23日
■飲食業の衛生状態、安心できず■
最近上海市が行った飲食店の抜き打ちの衛星検査において、全体的には衛生意識の改善が見られたものの、一方ではまだまだ管理などに問題がある事が明るみになった。とくに市内でも有名なレストランでも冷蔵庫に賞味期限の切れた食品があったり、ネズミの糞が台所で発見されたり、またマスクをしていないもの、朝晩の体温検査を怠っているものなどが多多見受けられた。SARS以外でも最近の暑さから食中毒の頻発する季節に入っているため、その予防が急務になっている。またSARS後、上海各地の飲食店の客足は回復基調にあり、ちょっとした油断に市当局は神経を尖らせている。
2003年6月23日
■SARS後、上海に海外視察団も■
SARSの影響を受けた旅行業界であるが、7月をめどに、徐々に海外からの旅行者を受け入れれる体制を作ってきている。6月17日はSARS後初めての韓国からの海外視察団12名がが上海を訪れ、雑技など上海の観光地の視察を行った。上海市ではさらに多くの視察団やマスコミなどを受け入れ、観光業など信頼を回復するのに必死だ。
2003年6月23日
■恐竜展が22日より魯迅公園で開幕■
SARSの関係で延期されていた魯迅公園での恐竜展「ジェラシックパーク」が6月22日から8月2日まで開催される。この展覧会は4月には既に80体に及ぶ模型などのセッテイングは終わっていたものの、SARSの関係で、幕がかけられたまま、延期になっていた。この恐竜展は映画「ジェラシックパーク」にかかわった米国の会社のプロデユースによるもので、公園内では、恐竜の皮膚や牙、卵に触ってみたり、記念撮影など恐竜と遊んだり出来るような仕掛けがある。
2003年6月23日
■増えるマイカー、トラブルも急増■
5月末で上海のマイカーはすでに16.7万台に達し、上海市を走る車の37%にまで成長してきた。特に今年1月から5月まででは、2.7万台が新たに増え、増加率も30%以上の伸びだ。その一方で、車に関するトラブルも増えてきている。上海市消費者協会によせられたトラブルの案件のうち、車に関するトラブルは195件で、これも去年と比較して3倍近くの増加、まだまだ問題は予断を許さない。
2003年6月23日
■外環状線のトンネルが開通■
全長99キロメートルの外環状線の中でのビッグプロジェクトの一つでもある外環状線トンネルが完成し、10年にわたる上海市外環状線工事が全線開通した。最近、1日12万台が通過する楊浦大橋の負担が減少するのではないかと期待が集まっている。楊浦大橋は1日6万台程度の交通量で設計されており、渋滞の解消が大きな課題であった。また宝山地区から浦東国際空港までのアクセスが大幅に向上し、距離にしては3分の一、時間も半分近くに短縮される。
2003年6月23日
■失業規定、月収290元以下は失業■
労働部が最近出した規定によると、失業者の定義に関して、法定の労働年齢でかつ仕事する能力があり、仕事をしたいが仕事がない人、または仕事をしていない人を、また一定の仕事があっても上海市の市民の一ヶ月の最低生活保障の基準である290元を下回った者も、失業とみなすこととなった。法定の労働年齢とは、男性は16歳から60歳、女性は16歳から55歳を指す。また就労者のうち労働による賃金が上海市の最低の給与基準である月535元を超えた場合は「充分就業」とし、一方で、働く意欲があるものの、労働時間が法定の労働時間より短く、賃金は上海市規定の最低賃金より安く、市民の最低生活保障標準の月290元より多い就労者を「不充分就業」と分類している。
2003年6月16日
■中国の大学生、今年も就職難■
SARSの影響もあり、今年の新卒大学生の就職状況は楽観できない。実は各大学の入学定員が増加傾向にあり、それにより卒業生も増加、今年の210万人の卒業生に対して、来年は250万人の卒業生が予想されており、更なる就職難が懸念されている。2002年より46.2%増加して212万人の新卒生を送り出した今年は、新規採用を行った企業が増えない中、苦戦模様で2003念の新卒生の就職率は70%前後、いまだに64万人の大学生が仕事を見つけることが出来ていない。とくに今年は例年就職を探すポイントとなる3月から5月の時期に中国全国でSARSの問題が顕著化、北京などでは大型の就職説明会などがすべて中止、また学生も大学から外へ出ることが許されず、就職試験にも参加できない事態が発生した。そのため北京大学などの名門大学でも就職活動では苦戦を強いられている。
2003年6月16日
■上海科学技術館も17日からオープン■
SARSの影響で閉館されていた浦東世紀公園のそばにある上海科学技術館が6月17日よりオープンすることになった。この1ヶ月にわたる閉館期間中に、館内の消毒や通気を徹底し、展示物の整備など進めてきた。6月17日からのオープンでは新たに珍しい動植物の標本や、とくに水生動植物の展示や生態環境の整備などが行われた。また新たにプラネタリウムも設置、ドーム状の球体で星空を観察することが出来るようになる。
2003年6月16日
■上海まだ入梅せず■
日本ではすっかり空は梅雨空だが、上海ではまだ梅雨に入っていない。上海中心気象台の発表によると、最近の上海の気温は最高気温が29℃から30℃前後、多少蒸し暑さを感じる天気。こちらでの入梅の定義は、連続5日間のうちで4日雨が降り、雨の日の3日間の平均気温が22℃以上にならなくてはならない。しかし今年はまだ天気が不安定で、まだこの基準に達していない。今年の夏は35℃以上の気温の日が平均の9日より大幅に多い16-20日と予想されており、かなり暑い夏になりそうだ。
2003年6月16日
■上海も三峡ダムから電力供給■
毎年夏になると消費電力の増加で慢性的に電力供給に頭を悩ませている上海だが、このほど建設中の三峡ダムの工事が進むに従い、7月中旬にはダムの巨大な2台の発電機が運用を開始する。今年三峡ダムから華東地区への発電量は45万キロワットで、そのうち44%にあたる20万キロワットが上海に供給される見込みだ。しかし今年の夏は108万キロワットの電力が不足する見込みで、このほかにも安徽省や福建省などこからも電力供給を受ける予定。それ以外にも電力消費量の多い企業とも協力して、ピーク時の電力消費をなるべく抑えたいとしている。
2003年6月16日
■発熱外来は当分継続■
SARSに関連して、衛生部は中国全土の各医院に発熱患者用に備えて設けられている発熱外来は、当分継続することを発表している。これはSARSの疑いがある患者が来院したときに、救急などでの院内感染を防ぐためで、患者も発熱などの症状があれば、普通の外来に行かずに発熱外来でまず診察を受けなければならないことになっている。政府としてもSARSの予防と対策のために長期間の構えだ。
2003年6月16日
■SARS後、ホテルの稼働率が回復傾向へ■
中国旅遊飯店協会の6月8日にまとめたデータによると北京、上海、広州、深セン、南京などの主要都市の108の星つきホテルの稼働率は、三ツ星ホテルを例にとると、6月1日地点よりも12.61%の上昇で33.85%となっている。調査したホテルのなかで、五つ星ホテルの30ありその稼働率は28.5%、四つ星ホテルは28.5%となっている。いずれも6月1日地点よりも稼働率はあがってているようだ。
2003年6月16日
■上海に多い日系企業■
いったい中国に進出している会社のどれだけが上海にあるか?三菱総合研究所が最近まとめた統計結果によると、中国各地に投資してる企業の数のうち、上海にあるのが25.5%、江蘇省が13.0%、浙江省が4.3%となり合計で42.8%。最近の中国への投資の中で、長江デルタ地帯が相変わらず注目を浴びている様子がよく分かる。長江デルタ地帯の地理的な関係、上海および周辺地区の人材、インフラ設備の充実などがその理由のようだ。
2003年6月12日
■盧浦大橋、完成まで後一歩■
南北高架道路を南へ走るとその威容を現しているアーチ橋、盧浦大橋がまもなく完成する。この橋が完成すると、市中心部から外環状線を利用して浦東空港までのアクセスが大幅に向上するだけでなく、新たな観光スポットとして注目を浴びる。実は、この橋、アーチ部にのてっぺんまで徒歩で階段を登ることができる。橋には367段の階段が取り付けられており、高さ100メートルのアーチ部分の頂上から上海の景色を一望できる。50メートルの高さがある橋の高架道路部分までじゃエレベータで上る。そこからは階段だ。この歩道部分には両端に1メートル20センチの手すりがつけられており、それにそって登っていく。
2003年6月12日
■上海の名門女子中学が閉校へ■
盧湾区教育局が今年の夏休みを前に、上海市内の中学校の統廃合を発表した。その中に上海第一女子中学と十二中学の合併が含まれている。上海第一女子初級中学は上海市で唯一の女子初級中学校で、歴史も最も古い。近年さまざまなユニークな教育方法で、注目を浴びていた。しかし校舎も手狭になり、施設も古くなってきたため、近年では入学者数が下降傾向にあった。そこで合併することにより新たに実験中学を設立、そこには女子部も設けて、現在の女子教育の特徴は保持する。
2003年6月12日
■26-30歳がマイホーム購入の原動力■
上海市のあるコンサルテイング会社が発表した最近の調査結果が発表されている。興味深いのでその内容を紹介しよう。今回調査した海福納市場諮詢公司の不動産部門の分析によると、上海でマンションなどマイホームを購入する主要な年齢層は若く、26歳から30歳が中心で、すでに31歳から35歳クラスの伸び率を追越している。仕事を初めて5年から8年が多い。また収入面では月6000元以上のものが66.26%を占めている。また傾向として、20万から30万元の金額のローンを長期で組む人が多い背景には、将来にわたって給料が伸び続けるのではないか、という楽観的な考えが影響していると見ている。
2003年6月12日
■上海のSARS最新状況■
6月11日の上海市衛生局の発表した上海のSARS患者の動静は、6月10日に1人患者が退院し、現在病院に入院している患者数は2人、また患者総計では変わらず8人、死亡患者は2人、退院患者は4人になっている。現在上海各地の病院でSARSの疑いありで入院している患者は0となっている。
2003年6月12日
■上海で8例目のSARS患者が退院■
6月10日の夜、上海で8例目のSARS患者が全快し退院した。この患者は広州からのK8列車に常務していた乗務員で、5月22日に発熱などSARSの症状があり、上海市伝染病医院に収容された。退院に際して28歳のこの男性は今後、発熱しても勝手に解熱剤を飲まず、衛生状態に注意してすごすとコメントした。22日に入院して以来、体温は40度まで上昇、呼吸困難などの症状がでたが、その後順調に回復し20日間ほどで退院できた。
2003年6月12日
■上海のSARSデマを流した北京の容疑者、懲役3年の実刑判決■
新華社の報道によると、北京市第一中級人民法院が6月11日、インターネットでSARSに関するデマを流したとして、25歳の無職の男性をインターネットを利用した情報捏造、伝播およびSARSに関する虚偽の情報を流した罪で懲役3年の実刑判決を出した。この男性は4月25日か27日にかけて、当時の北京市における市民のSARSに関する恐怖感の心理状態を逆撫でして、情報の根拠がないのに「上海市が大量のSARS患者を隠している。」や「SARSにより中国は経済危機に陥る。」などの情報を流し、市民に生活用品の備蓄を訴えた疑いで5月3日にすでに身柄を拘束されていた。これに対して男性は上訴しない見込み。
2003年6月12日
■今週末土曜日、上海各地の観光地の入場料が安くなります■
SARSの後遺症にあえぐ観光業界では、市民に少しでもSARSによる精神的ストレスを解消してもらおうとさまざまな活動が行われる。上海市旅遊協会では会員になっている上海市、およびその近郊の観光地や博物館に対して6月14日土曜日のチケットが大幅割引になる。上海博物館や太陽島クラブは無料に、また東方明珠テレビ塔、その近くの観光トンネル、野生動物園、上海美術館、魯迅博物館、上海大観園などなど多くの観光施設の入場料が半額に、その他上海体育館から発車する観光バスの旅遊チケットも割引になる。
2003年6月5日
■端午の節句、粽を食べましたか?■
旧暦で端午の節句を祝う中国では、2003年は6月4日が端午の節句になる。風習として上海でも粽(中国語で粽子・ゾンズ)を食べる習慣が残っている。昨日は街のいたるところで粽を片手に帰宅する姿が見受けられた。粽といっても日本のような粽ではなく、いわゆる中華粽で、甘いものから、辛い味のものまで、種類は豊富。お菓子というより日ごろから朝食として食べている市民も多い。この機会に食べてみてはいかがだろうか?上海では杏花楼や新亜酒店などの粽が有名。
2003年6月5日
■今年の上海の夏は暑さに覚悟■
日に日に暑くなってきている上海。6月4日現在で1日の平均気温が22℃を5日連続で超えたため、いよいよ上海も夏突入だ。気象台が最近今年の夏の長期予報を発表している。それによると35℃以上の猛暑の日は平年の倍の16−20日はあるだろうと見込んでいる。最高気温が39℃ちかくになる日もあるという予想。降水量は平年並みということで、今年はかなり暑いなつになりそうだ。
2003年6月5日
■タクシー運転手もマスクはずし、空調使用可能に■
上海市のタクシーを管理している上海市出租処では上海市のSARSの状況が好転してきているため、タクシー運転手に義務付けられていたマスク着用を解除へ、またタクシーのエアコンも使用可能にすることになった。ただし28度以上の気温でかつ乗客が要求した場合につき、窓を開けてでの使用になる。また6月15日までに市内のタクシーに関してはフイルターの掃除、消毒を徹底ささえるほか、毎日の車内の消毒作業は今まで通り行われる。
2003年6月5日
■今週末より大学入試はじまる■
一時は延期も噂されていた大学入試であるが、一連のSARSの状況から上海では予定通り行われることになった。今年は例年より早く6月7日から9日にかけて上海では市内4029の会場で試験が行われる。もちろんSARS予防のために試験が始まる1時間前にまず体温測定から。また受験会場をふやしてなるべく受験生が一箇所に集まりすぎないように配慮されているという。総受験者数は91922人でそのうち理系が61.8%、文型が38.2%。上海市民で上海地区以外の大学を受験する場合は、全国用の問題で試験を受けなければならない。その数は3748人。全国用の問題は、一般に自分の地区用の問題より難しい。そのため、地方から上海の有名大学へ成績の優秀な学生が集まってくる、という背景がある。
2003年6月5日
■6月より「感冒指数」を発表■
一連のSARS騒動により、風邪すらひきにくくなった上海で、今度は上海電視台のニュースなどのテレビ番組でで「感冒指数」が発表されることになった。感冒指数が上がると、風邪にかかりやすくなるため、注意しなさい、という意味らしい。一般に風邪のひきやすさは、免疫力など体質の問題のほかにも、天気の変化、疲労、精神状態などと関係があるとされている。今回の感冒指数は全部で4級に分けられており、1を「安全」、2を「少し可能性あり」。3を「注意が必要」、4を「かなり注意が必要」と分けている。一方でそれぞれの等級にあった予防方法も提案している。さて、その信憑性はいかが?
2003年6月5日
■上海の最新SARS状況■
上海市衛生局が6月4日正午に発表した上海のSARS感染者数は感染者累積総数は8人、死亡患者が2人、既に退院した患者が3人、まだ病院に入院している患者が3人になっている。またSARS疑いありで入院している患者は現在は0人だ。
2003年6月2日
■明珠線(地下鉄3号線)で人身事故■
6月1日の早朝6時ごろ、地下鉄3号線の虹橋駅にて人身事故が発生、約30分ほど列車の運行が止まった。当時プラットホームにはそれほど多くの乗客がいなかったが、30歳ぐらいの女性がプラットホームをウロウロしたのち急に江湾鎮行きの電車に向かって飛び降りたという。幸いこの女性は命には別状はなかったものの、左足切断の重症。
2003年6月2日
■マクドナルド、医者の子供たちを招待■
6月1日は中国恒例の「子供の日」各百貨店やレストランではイベントが開かれたところも少なくなかった。そんななかで浦東にはる時代広場のマクドナルドではいまSARSで第一線で治療にあたっている上海市自動医学中心と児科医院の医師などの職員とその子供たちを招待してイベントを開催した。これら病院に勤める親をもつ子供たちは、仕事柄ほとんど子供たちと接することができない。そんななかで年に1回の「子供の日」に少しでも親子みずいらずの時間を楽しんでもらえれば、という企画だ。
2003年6月2日
■上海人の国際結婚、相手は日本人が圧倒的1位■
上海の街角で外国人と手をつなぐ小姐が少なくない昨今、華東師範大学人口研究所と市民政局が最近20年にわたる上海での国際結婚の実態について最近調査結果を発表した。その中で国際結婚の相手として一番多い国が日本で39.6%とダントツ、アメリカ人相手で5.5%、ヨーロッパ人相手では5.7%となっている。最近の国際結婚の特徴として、上海人の男性が外国人女性と結婚することが増えてきている。では上海人女性の特徴はどうか?実は上海人女性と結婚する外国人男性の特徴として、その年齢差があげられている。その差は10.5歳あり、また13%の夫妻の年齢差は20歳、最高の記録では1996年にアメリカ人の81歳の老人と結婚した上海女性はなんと27歳。専門家の分析ではこの場合、男性側の経済的な優位が見られるという。全体的には男女ともにかなり現実的な選択をしているというコメントが書かれている。
2003年6月2日
■夏間近?!天気がいい、最近の上海■
6月に入り、梅雨も間近になってきたが、先週末より気温が急上昇し、6月1日は催告気温が31℃まで、暑いぐらいの天気だ。気象台の発表では6月3日より上海上空の雲は多少増加するものの、しばらくいい天気が続き、今週末から雨が振り出すようだ。5日連続して平均気温が22℃をこえると夏到来と気象台では規定されているが、今のところ3日連続22℃を越えている。去年は5月24日にすでに夏入りした。平年では6月の上旬には夏に入っている。夏はもうすぐそこまで来ている。
2003年5月31日
■タクシー運転手に補助■
SARSの影響に伴い、タクシーの利用者が減少し、4月21日から5月20日までの収入は3月と比較しても30%の減少となっており、上海市出租汽車行業では補助を出す案を策定、市政府と協議して市中心部のタクシー運転手で毎月の収入が1800元以下、郊外のタクシー運転手で毎月1200元以下の者に関しては補助の対象になる。対象となる期間は5月から7月までの3ヶ月間。
2003年5月31日
■上海地下鉄が5月28日で10周年■
上海では欠かすことのできなくなった交通機関である地下鉄が2003年5月28日で10周年になる。1993年5月28日に地下鉄1号線が徐家匯と錦江楽園6.44キロで開通したのが上海地下鉄の誕生だ。まだまだ観光用としての趣しかなかった地下鉄は、現在では3路線65キロまで成長、現在までのべ14億人が利用し、1日の利用者数はのべ110万人にまで成長した。ちなみに現在の運行間隔はラッシュ時の3分間隔、4分間隔、8分間隔の3種類だ。
2003年5月31日
■上海鉄路局のSARS防止のための新しい規定■
先日広州ー上海のK48列車でSARS患者が発見された件に伴って、5月31日に上海鉄路局はSARS予防に関する処置を強化する。それによると乗務員、乗客は一律「旅客健康申報カード」を記入し、また駅に入場するときは体温測定を行い、体温が基準値より高い場合は一律乗車を拒否する。また大きな駅を中心に赤外線検温装置などあわせて250台新たに設置する予定。
2003年5月31日
■5月30日に発表された上海市のSARS予防の規定変更■
上海市人民政府が5月30日、SARS予防のために行われていた一連の医学観察などの規定について変更を発表している。そのなかでいままで上海市の外から戻ってきた人に対して行われていた医学観察の処置は、訪問先の市、区、県などの疾病コントロールセンター等機関が定めたSARS患者、もしくはSARS患者の可能性例の患者に接触した人のみが隔離医学観察を受けなければならないと変更された。一般に訪問地から戻ってきた者に対しては隔離医学観察を受ける必要がなくなった。また1日2回の体温測定など健康検査を受けなければならないものは、衛生部が発表しているSARS流行の省、市、自治区、もしくは発生していなくても過去に発生例があった地区から戻ってきた人、海外に関してはWHOが発表している地区、都市から戻ってきた者。ただ過去にSARS患者が発生したが、過去20日間にわたって患者が出ていない地区から戻ったものに関しては健康検査を行う必要はない。また上海市への訪問者は規定により一律に地区の委員会、物業管理部門、ホテル、旅館などにその旨を報告し、規定の『健康申請報表』に必要事項を記入、サイン、身分証明書の番号を記入して提出しなくてはならない。その他いくつかの規定が変更されている。
2003年5月31日
■上海の最新SARS状況■
上海市衛生局が5月30日正午に発表した上海のSARS感染者数は感染者累積総数は8人、死亡患者が2人、既に退院した患者が2人、まだ病院に入院している患者が4人になっている。また疑いありで入院している患者は1人ということだ。また上海市衛生局副局長は記者会見で上海市では今までSARS感染者もしくは疑いのある感染者と接触したのべ28000人を隔離医学観察を行ってきており、今後更なる症例についての研究が進められている。
2003年5月15日
■上海で2人目のSARS死亡例■
上海市衛生局の発表によると、上海で5例目のSARS患者(男性、57歳)が今日の未明亡くなった。この患者は4月24日に自家用車で北方から上海入り、25日上海到着後にはすでに発熱などの症状があったが、すぐに病院に行かず、病院に収容されたときにはすでに症状はかなり悪化していたようだ。現在、この男性の妻は上海で6例目の患者として治療を続けているほか、この男性と接触した人々は隔離中で、今のところ異常は見られないということだ。この日の正午の発表では上海市のSARS患者の累計数は7人(アメリカ籍の華人1人を含む)で、そのうち死亡患者が2人、SARS疑いありでこの日新たに2人が入院隔離され、SARS疑いありで入院している患者総数は12人になった。そのうちカナダ人が一人含まれる。
2003年5月14日
■上海、SARS疑いありで日本人1人入院■
上海市衛生局の10日正午の発表によると、上海市のSARS患者の累計数は7人(アメリカ籍の華人1人を含む)で、そのうち死亡患者が1人、SARS疑いありでこの日新たに2人が入院隔離されたが、1人は該当しないということで、SARS疑いありで入院している患者総数は11人になった。この日の発表によるとその中に日本人が1人含まれているとのこと。
2003年5月10日
■5月11日よりタクシー運転手もマスク■
上海市衛生信息ネットの発表によると、SARS感染の予防をさらに強化するために、上海市のタクシー4万台に関して、今までの車輌の消毒のほかに、5月11日から8万人いるとされている運転手に関してもマスクをして営業運転するように通知が出された。またのべ120万人が利用するとされるタクシーの乗車地点、目的地などのルートに関しても共通した記録用紙への記入を徹底し、もしSARSの疑いがあると思われる患者が利用した場合、1時間以内に迅速な消毒、運転手の医学観察などの対応が行われるようにする。
2003年5月9日
■上海でSARS感染者新たに1人判明■
上海市衛生局の9日正午現在の発表によると、新たに疑いありで隔離されていた患者1人がSARS患者と確定し、現在上海市内の病院に入院しているSARS患者は6人になった。その中にアメリカ人が1人含まれるという発表。1人の死亡患者を含めると、上海のSARS患者は累計で7人になる。その他疑いありで隔離入院されている患者は新たに3人ふえ、また4人がSARSに該当しないことが判明。総数では10人が疑いありということで入院になっている。
2003年5月8日
■上海で初のSARS死者■
衛生部からの最新の報告から、上海ではじめてのSARS死亡例が発表された。この患者は上海で2例目に報告された68歳の男性だ。残り5例のSARS患者は現在治療中。現在SARSの疑いありで入院隔離された患者は8日までに新たに4人増えたものの、4人はSARSに該当しないという診断で、疑いありで入院している患者総数は12人、そのうち米国人が2人となっている。
2003年5月6日
■気温が上昇、医療関係者の格闘続く■
ここ数日間で中国各地では気温の上昇が著しく、北京の気温も処によっては30℃近い気温を記録している。特に北京などでは治療に当たっている医療関係者の苦悩が続いている。第一線で治療に当たっている医療関係者は、4重の頭からつま先まですっぽり収まる防護服の着用に、手袋、12層のマスク、顔に密着したゴーグルを着用しなけらばならず、中はサウナ状態、脱水症状で倒れる医師も出ているようだ。またウイルスの拡散を防ぐために隔離室では空調も使えない状態だ。同時にこれら防護服はつなぎの構造のため自由に脱ぐことが出来ず、とくに女性の医療関係者は満足にトイレにも行けず、水分を控えて現場に出るしかないとのこと。医療関係者の健康状態も心配されている。北京では地元新聞社などが中心になって扇風機の寄付を求めている場面も。これから夏に向けて、難題は必死だ。
2003年5月6日
■上海のSARS感染者数、6人に■
5月5日に衛生部門が出した統計によると上海のSARS感染者はもともとの2人から、先日、北方からやってきた2人の患者と、5日に新たに疑いありということで隔離されていた患者のうち2人がSARS患者と診断され、感染者は合計で6人になった。この北方から来た患者は鉄道を利用しており、一時、患者が乗車したとされる列車の乗客に異常があったら病院で診断を受けるように通知が出された。また5月5日には新たに1人が疑いありで加わり、現在疑いありで隔離されている患者は2人のアメリカ人を含む11人になっている。
2003年4月26日
■隔離期間中も待遇は変わらず■
上海市労働と社会保障局が24日発表した通知によると、《非典型肺炎に密接に接触した者の隔離期間中の福利待遇に関する通知》に基づき、非典型肺炎と疑われる患者、臨床診断病例に密接に接触した人が隔離され、その後の医学的観察により非典型肺炎の可能性が否定された場合、その隔離期間中の待遇は出勤扱いとすることを発表した。もし出勤扱いを拒否した場合、《中華人民共和国労働法》、《上海市企業工資支付辧法》に基づき処理される。
2003年4月26日
■上海、2つの空港でも赤外線で発熱検査、まず国内線から■
25日より国内線で上海に到着した乗客に対して。赤外線の熱探査機を通過させ、体温が38℃以上なら、体温計で体温測定をさせる方法を導入している。虹橋空港には2台、浦東空港には1台導入されており、3秒でデスプレに表示される。また上海航空、東方航空でも乗務員はマスクを着用し、また飛行機にもマスクを準備しているとのこと。
2003年4月26日
■労働節連休中小売店、バーゲンなど禁止■
中国商業聯合会の発表した通知では、SARS予防のため、5月1日からの連休期間中、商業、サービス業などでバーゲンセールなどの活動を中止することになった。また連休中、レストランで食事をする場合は、感染防止のため、今までの大きなお皿で個人が分けていく食べ方から、一人分の分量をあらかじめ出すやり方に変えるように指導する。また公共場所や食品生産関連の会社でもしSARS患者やSARSの疑いのある患者が出た場合は、すぐに営業停止処置を取る。また上海市商委の緊急通知では、すでにレストランなどで予約金を支払っている場合は、取り消しになった場合でも無条件に予約金を返還する。
|