2003年8月30日
■龍眼に含まれる有害化学物質■
龍眼という実をご存知であろうか?そのまま食べることもあるが、お茶などに入れて賞味することもある。ピンポン玉より一回り小さいボール状で桂圓とも言われる。最近浙江省の台州で漂白剤に使われている二酸化硫黄の残留量が基準をはるかにこえる騒ぎがあった。これらは殆ど輸入品で、タイやベトナムから輸入されている。上海工商局も眼を光らせている。すでに曹楊路の市場では約880キロの龍眼が押収されている。二酸化硫黄の残留量が規定の2倍以上で、これを食すると嘔吐や下痢の症状が出るという。工商局ではまた市内の1511箇所のスーパーや果物市場などを調査したが、その結果3453キロに有害の可能性があるということで没収された。龍眼に限らず、中国で果物や野菜を購入するときは外観や匂いなどくれぐれも気をつけたい。
2003年8月30日
■浙江省一部地域でインフルエンザが流行■
8月24日、浙江省の疾病予防コントロールセンターの発表によると、該コントロールセンターではすでに浙江省の児童病院からうけとった9体分の標本のうち6体においてA3型のインフルエンザウイルスを検出、また8月中旬には嘉興平湖の一企業から200人以上が発熱の症状を訴え、ここでもA3型のインフルエンザウイルスが検出された。浙江省のほかの地区ではまだ流行は見られていないものの、疾病コントロールセンターでは7,8月でのインフルエンザの流行は珍しい。浙江省では9月下旬から10月にかけてインフルエンザの大規模な予防接種を行うという。また杭州市では9月1日より予防接種を実施する。
2003年8月30日
■持ち出し米ドル、5000ドルに緩和■
中国の外貨管理当局や税関などが9月1日より中国出入国者が携帯できる米ドルの制限に関する法律が改定される。それによると中国居住者、非居住者ともに中国に入国するときは5000米ドルを超える場合は、税関に申告しなければならない。また出国する場合は、5000米ドルを超えない場合は税関に申告する必要はない。ただし5000米ドルをこえて1万米ドル以下の場合は「携帯証」を申請しなくてはならない。また原則上は1万米ドルを超える外貨の持ち出しは出来ないが、特殊な場合には例外も認められるようだ。しかし1日以内に何度も出入国を繰る返す場合の外貨の扱いについては別途規定が定められた。現行法では中国居住者は2000米ドル以上、非居住者は5000米ドル以上の持ち出し、持込に関しては制限があった。
2003年8月30日
■上海の磁浮列車(リニア)の運転詳細発表■
上海のリニアを運営している上海磁懸浮交通発展有限公司が今後の運転日等の詳細の発表を行った。9月20日21日の週末を皮切りに、10月1日の国慶節連休中に運転される。今回は列車が大幅に増発されたため、ほぼ20分に1本間隔で運転される。チケットは150元と200元の2種類(往復券のみ)で龍陽路駅にある磁浮列車の関係展示場も参観できる。チケットは、中国国際旅行社、春秋旅行社などの大手旅行会社や地下鉄2号線龍陽路チケットセンターなどでも予約、購入ができる。
2003年8月28日
■高級ホテル、結婚式披露宴で大忙し■
今年は5月にSARSが流行したため、5月に結婚を予定した人の披露宴が秋に移動、その結果上海市内の50の4つ星ホテルは9月、10月の週末を中心に予約が殺到している。そのほか予約できなかった人が3つ星ホテルにまで影響をもたらしている。注目したいのは最近の結婚式・披露宴の多様化だ。盧浦大橋や南浦大橋をバックに、また黄浦江の遊覧船を貸しきり、シエフをレストランから呼んできて、河の上で食事会をするカップルもいるとか。また大型バスを貸しきって、郊外へ出かけるなども最近みられる結婚式のようだ。式場ではプロジェクタやVCDをつかって、新郎新婦の恋愛時代の写真やビデオを放映したり、芸術写真を見せながらお洒落に食事を楽しむなど、個性化が進んでいるのも注目される。なにかと話題の多い上海での結婚式だ。それでも食事や会場の設営など、定番の高級ホテルは、相変わらず人気だ。
2003年8月28日
■暑さ到来で、再び電力不足■
残暑が再びぶり返し、上海地区の電力事情が再び切迫している。前回も電力不足で節電処置がとられたものの、8月11日には基本的に取り消された。しかしこの暑さに、発電設備の故障も相次ぎ、上海で負荷を少しでも下げるために、一部企業に対して電力使用量を40万Kwに制限する節電を実施したりして急場をしのいでいる。また26日夜7時には一部企業に1時間にわたり電力使用を2万Kwに制限する処置も行われた。それでも電力供給問題を根本的に解決したわけではないため、節電への注意が必要。
2003年8月28日
■現地病院、台湾人優先窓口を設置■
上海に数多い台湾人の医療環境を充実させるために、このほど2級以上11箇所の病院を中心に台湾人を優先に診察する窓口を設けた。台湾人が多い徐匯、青浦、嘉定などの中心病院、浦東新区の東方病院などに台湾人優先通路、台湾人外来、などを設置した。また特殊な外来を除いて、諸費用は上海市民と同じ額を適用する。
2003年8月28日
■ザリガニ祭り■
ザリガニこと竜蝦が市民の間で受けているが、今月29日より第三回中国龍蝦祭が行われる。上海地区の100あまりのザリガニ専門店は、100トンものザリガニを用意し、イベントを盛り上げる。このザリガニの中でも人気があるのが、江蘇省の盱眙(xuyi)の盱眙十三香龍蝦。ところが毎年偽物が出回り、また衛生状態が思わしくないものもあったため、今回は信頼できる店には盱眙十三香龍蝦協会のブランドを店に掲げ、本物のザリガニを出すようだ。
2003年8月28日
■暑い上海、37℃を記録■
暑さがぶり返し、8月26日には37.1℃を記録した。この暑さは2,3日は続きそうで、カンカン照りの毎日が続きそうだ。28日には南方地方が中心であった暑さが、徐々に北上し、江南の大部分、湖北東部、重慶、四川東部、広東東北部、内モンゴル西部、新疆南部なおで35-38℃、重慶などでは39-40℃の気温を予想している。暑さ対策はしっかりとしたい。
2003年8月28日
■大衆タクシー、ベンツ50台を導入■
競争が激しくなるタクシー業界で、大衆タクシーがまた一石を投じる。今年度末までに50台のベンツ製のタクシーを導入することになり、話題を振りまいている。もちろん、街で走行するため、流しでも乗車チャンスがあるようだ。採用されるのは320型、220型でコストは1台につき50万元以上、サンタナやPASSATの2−3倍の値段になる。また通常4-5年で車両更新をしているタクシーだが、このベンツに関しては別格のようだ。
2003年8月28日
■まだまだ気になる、中国の伝染病の実態■
衛生部常務副部長高強氏が全国人大常委会で発表した報告によると、エイズを初めとして、各種伝染病について予断が許さない状況になっているという。とくにエイズに関しては深刻で、 1985年にエイズ患者が始めて発見されていらい、その数は増加の傾向にあり、2002年にはエイズ感染者4万人、そのうち2639人の患者と1047人の死亡が報告されている。とくに地方では売春活動の取締りが追いついていないため、深刻だ。また2002年に新たに報告された結核症例は58万例、そのうち80%は農村だ。またウイルス性肝炎の状態も楽観できない。2002年末までに慢性のB型肝炎にかかっている患者は2000万人におよぶ。最近ではまた住血吸虫によると見られる疾患が急増しており、慢性化した患者は全国で81万人、衛生部ではさらに調査すると1000万人を越えるのではないかと見ている。貝等を媒介して感染する。
2003年8月24日
■青年旅館(YH)が学生に人気。需要復活か。■
国内の学生も利用するようになったYH、中国では通称「青年旅館」と呼ばれるが、SARS期の低調期を乗り越え、今はどこも100%前後の稼働率になっている。上海には代表的なYHとして船長酒店と浦江飯店青年旅館の2箇所があるが、SARS期は20-30%しかなかった稼働率が、順調に回復してきている。今年の特徴としては例年は80%近くを占める外国人旅行者が50%近くにまで減少、さらに欧米人が減り、大部分が日本人・韓国人であるという。また中国国内の大学生にも人気があり、外国人旅行者の減少を穴埋めする形になっている。
2003年8月24日
■上海市平均年収が51635元に、主要都市では全国1位■
8月22日に中華英才NETが発表した2003年上半期の各主要都市の年収は、上海が51635元と去年より2000元の増加となり、全国1位となった。主要都市ランキングでは大きな変化はなかったものの、どの都市でも一律に所得が伸びていたのが今回の調査の特徴。
2003年8月24日
■偽札に注意!とくに20元、50元札■
交通銀行の上海分行が今年上半期に出した偽札に関する統計によると、交通銀行の各窓口で受け取られた偽札は総じて増加傾向にあり、とくに50元、20元が偽札全体の19.2%にのぼることが明らかになった。特に新しい50元の増加の割合が著しく、去年より190%の増加になっている。とくにさまざまな細工をした偽札が増加傾向にあり、区別するのも難しくなってきているという。一方で国外の偽札も増えてきている。要注意なのはユーロ札で、主に中国国外から流入しているものが多いという。
2003年8月24日
■古鎮、朱家角で古橋が陥落■
明代に作られた上海地区でも最古と言われる朱家角の石橋、泰安橋が陥落し、その修理をめぐって様々な討論が行われている。アーチ型の石橋は、観光客にもおなじみで、この地区の風景を特徴づけているもののひとつでもある。原因についてはいまだ分かっていないが、船の衝突など外的要因も考えられるという。ただSARSによる観光業の損失を極力避けるため、橋の老朽化に対する補修工事を怠ったのでは、という声もあがっている。いずれにしろ9月28日にはこの地区でイベントが行われることになっており、その日までに修復したい考えだ。
2003年8月24日
■暑さが再び復活■
しばらく30℃を切る日もあり暑さが収まっていたが、ここにきてまた最高気温が30℃から35℃前後と暑さがぶり返しそうだ。8月7日まで上海では連続して19日間、35℃を超えるような猛暑が続いており、その後は一変して涼しい日が続いた。ただ南海上にあった台風11号の勢力が弱まるにつれて、高気圧が勢力を伸ばしてきた形になり、再び暑くなる。今回の高温はそう長続きはせず、空気も比較的乾燥している。
2003年8月24日
■地下鉄1号線車両不足に苦肉の策■
来年早々には開通する予定になっている地下鉄1号線の北部延長線(上海火車駅から泰和路外環線駅までの全長12.5キロ)に合わせて、車両不足を解消するために1号線の区間運転を検討しているという。現在1号線には29編成の列車しかなく、このままでは直通運転によって運転間隔を3分にすることは不可能とみて、一部列車を上海火車駅を中心に上海火車駅どまりの列車と、さらに北へ向けて通しの列車とに分けて運転するというというもの。その結果、徐家匯方面から上海火車駅に行く列車は3分間隔、上海火車駅から泰和路外環線駅までは7分間間隔で運行することになる。地下鉄1号線の現在の利用者はのべ60万人になっている。
2003年8月24日
■上海の磁浮列車、10月国慶節に運転再開の見込み■
SARS騒ぎや、電気ケーブルの焼失事故などのトラブルによりしばらく沈黙を守っていた上海の磁浮列車(中国版リニア)だが、複線の工事もほぼ完了し、10月の国慶節からいよいよ観光路線として一般の乗客も乗せる。すでにチケットセンターには問い合わせや予約が行われているといい、国慶節の観光シーズンに合わせて試運転のダイヤも現在作成中で、近日中に発表される。
2003年8月16日
■蘇州河の再生を目指して■
黒い水で悪臭の漂う河、蘇州河の汚名を返上するために、上海市ではさまざまな対策を講じている。2005年から蘇州河では運送用の船舶の航行が一切禁止になる。また蘇州河を上海の母なる河として、さらなる開発を進めるべく、計画が進んでいる。すでに蘇州河沿岸の住宅地開発が進んでおり、市民の人気が高い。また中山路橋から黄浦江口にある外白渡橋までの13.8キロには7つのウオーターフロント整備地区があり、市民の憩いの場所になっているが、そこから河に落ちるなどの安全面の問題も指摘されている。また公安も安全面を強化するために、水上公安用の港の建設を計画中だ。
2003年8月16日
■路線バスの騒音問題、苦情多く■
夏になると毎年出てくるのがバスの騒音問題だ。とくに住宅地の中に終点があるようなところでは、とくに著しい。ご存知、バスの更新が進んだとはいえ、まだまだポンコツ系のバスも少なくなく、しかもエンジンの関係か、空吹かしが絶えない。しかも夏になり、エアコン社の関係で終点でのアイドリングストップが徹底できないでいる。現在1万8千台ある上海市内のバスのうち、高級クラスにランクされる新型バスはまだ1000台、また上海でのバスの寿命は8年程度で、とくにエアコンつきの高級使用のバスに置き換えるとなると1台80万元の費用がかかるという。そのため全社更新にはまだ3−5年かかる見込みだ。
2003年8月16日
■上海でも兵役の登録が始まる■
今年でも中国各地で兵役登録の時期がやってきた。期間は8月15日から31日まで、上海籍の市民では、2003年12月31日までに満18歳から22歳の男性公民が対象で、民族・職業・家庭などの区別なく兵役の登録を行うことになる。また女性でも参加の意思のあるものは、登録が可能になっているようだ。一般的に都市出身の者は、部隊でもかなりひ弱に見られているようで、上海などでもテレビなどでPRにやっきのようだ。
2003年8月16日
■北京市がインフルエンザ予防接種を呼びかけ■
8月12日の北京市の疾病コントロールセンターの発表では、今年の冬、春にSARS疑いありの発熱症例を減らすために、10月までに市民がインフルエンザの予防接種を受けるようにと呼びかけている。とくにここ数年間にわたってインフルエンザのウイルスの変異が起こりやすい状況にあり、大流行の可能性が十分にあると専門家が指摘している。またSARSの症状とインフルエンザの症状が似ているため、前もって予防接種を受けておき、インフルエンザを予防することは急務だと考えられている。WHOではすでに2003年、2004年に北半球で流行する見込みのあるインフルエンザウイルスについては発表してる。
2003年8月16日
■国際自転車展覧会が上海で開催される■
SARSの影響ですっかり低調になってしまった上海の展覧会業界であるが、久しぶりの大きな展示会に浦東の浦東新国際博覧中心は盛り上がっている。15日より第13回中国国際自転車展覧会が開催され、人々でにぎわっている。今回は900あまりの企業が参加しており、自転車王国中国の市場を狙っている。スクーターに規制がかかって久しい上海では、環境保護の面からも自転車には注目が集まっており、マウンテインバイクやレーサーなどにも人気が集まっている。実用面では上海でも自転車は十分に広まっているものの、娯楽面での自転車の活用はまだまだといっても過言ではない。今回の展示会では4つの会場を使った空前の規模となっており、市民の関心も高いようだ。
2003年8月16日
■暑さも一段落、体調管理に注意が必要■
ここ数日は上海の暑さも一段落、天気が崩れる見込みだ。雨量は地区によってばらつきがあるものの、地区によってはまとまった雨になりそうだ。最高気温は28℃、最低気温は23℃で熱帯夜から脱出できるようだ。気象台の発表によると、今後上海の天気は曇りがちの日が多く、天気が良くても最高気温は30℃前後になる見込みだが高温になる確立は低いとのこと。
2003年8月16日
■北京で最後のSARS患者が退院■
8月15日・16日に中国国内で最後のSARS患者5人が退院し、これで中国国内で公式発表されているSARS患者はすべてなくなったことになる。これらの患者は北京地壇医院に入院していた患者で、15日にまず3人の患者が退院し、16日に2人が退院する。この病院ではすでに正常な外来、入院などの医療活動が行われており、消毒は厳格であるものの、以前のように防護服に固めた医者の姿は見られなくなった。これまで中国では5326人のSARS患者が発生し、そのうち348人が死亡した。
2003年8月7日
■セブンイレブン上海進出までの難題■
セブンイレブンが上海にできるという発表がなされて久しいが、地元の新聞などによるとオープンにはまだもう少し時間がかかるようだ。上海地区の経営権獲得に関しては、去年からいろいろと協議が進められていた。台湾の統一集団や香港牛Nai公司、タイの正大集団、日本の伊藤ヨーカ堂などだ。最終的には日本の伊藤ヨーカ堂が経営権を取得している。一説によると2005年にWTO が小売業の外資参入が完全に開放されるのをまっているという報道も出ている。現行法では外資が小売業に参入するためには65パーセント以上の株式は取得出来ないが、これが独資をめざす伊藤ヨーカ堂の希望に沿わないというものだ。日に日に激戦化が進む上海のコンビに市場で、セブンイレブンがどう出てくるか地元でも注目が高まっている。
2003年8月3日
■上海地区、猛暑はしばらく継続の見込み■
8月2日午後、上海市街地にも大雨がふり淮海路などでも一部が道路冠水するなどの被害が出た。しかし高気圧の勢力が依然強く、高温の状態はしばらく解消されない。気象台の発表によると、8月2日の最高気温は宝山で39.6℃、徐家匯でも38.2℃を記録している。この暑さが原因で、大気の状態が不安定になり夕立が起こりやすいが、大雨と暴風、雹などの可能性もあり、注意が必要だ。8月3日の予想最高気温は37℃、大抵気温は29℃、熱帯夜が続く上海だ。
2003年7月26日
■25日の最高気温39.6℃を記録、60年ぶり■
地震と冷夏に見舞われている日本だが、上海では記録的な猛暑になっている。 7月25日の上海中心気象台の発表では、この日上海市内は最高気温39.6℃を記録、これは過去60年年来の最高気温だ。これですでに今年に入って7日連続、14日目35℃以上を記録し、平年の9日を大きく上回っている。今年の上海は梅雨の雨量は平年の6割に過ぎず、梅雨明け後の猛暑が特徴だ、気象台の予測ではまだ気温が下がる兆候も見られず、また台風や降雨の可能性も極めて小さいとのこと。ここしばらくは36℃から39℃の最高気温の毎日が続く見込み。
2003年7月26日
■浦東に作った第2の襄陽路市場ピンチ■
第2の襄陽路市場といってピンと来る人がどれだけいるだろうか?実は地下鉄2号線の上海科学技術館を下車したところに上海市最大の商店街通称「東襄陽路市場」がある。亜太盛会と呼ばれるこの市場には服飾や贈答品、おみやげ、飲食店などが並び、面積5.6万平方メートルの巨大ショッピングモールになるはずだった。しかし500ある店舗のうち90%がすでに売約済みにかかわらず、投資目的の人もあり、統一された市場としての足並みが揃っていない。またこのあたりの地下鉄利用者はもともと少なく、降りる人もまばらな状態だ。すでに撤退を決めている業者も多数あり、再整備に乗り出すようだ。しかし亜太盛会はかなり強気で、20-50平方メートルのテナントの価格は80-100万人民元、浦東地区最大のショッピングモールを目指して整備を進めるという。
2003年7月26日
■タクシー、普通のサンタナも淘汰の時代へ■
上海で長く運用されて来た普通のタイプのサンタナがいよいよ淘汰される。2003年上半期にはすでに4000台のタクシーが更新され、新車の数は16000台にまで増えた。実は去年からタクシーに関しての規定が改正され、以前は1600CCの車でも許されていたが、今では1800CC以上に統一されることになった。またABSも標準装備しなくてはならない。そのためあのゴツゴツのサンタナはいよいい第1線を退くことになり、流線型のサンタナ2000に変わる。ただSARSの影響で、中古車市場が低迷、一時に比べるとタクシー車が売れず、更新のスピードは鈍っているようだ。
2003年7月26日
■開通1ヶ月を迎えた盧浦大橋■
南北高架道路から浦東を結ぶ盧浦大橋が開通して1ヶ月あまり、延安トンネルや打浦トンネルの渋滞緩和に威力を発揮している。すでに6万台以上が毎日通過した。開通当初は10万台が通過し、関係者の予想をはるかに超える利用がある。設計当初は2023年には浦西から浦東へは1日4.6万台、その逆では4.5万台、合計で約9万台の通過を予想していたが、 このレベルに達するのも時間の問題だ。
2003年7月26日
■サントリー好調、中国への投資拡大へ■
ビール市場において、多くの外国企業が苦戦しているなか、サントリーは売り上げを順調に伸ばしてきている。サントリー中国生産開発部を設立、さらに数千万人民元をサントリー純生ビールに投資、すでに上海や江蘇地区で生産ラインが稼動している。今年1月から7月までのビール売り上げ量は15万9千トンになり、去年の同期と比較すると10%の増加している。専門家はサントリーが中国人の味の好みにあったビールを十分研究した上でいち早く生産できる体制を作ったことが勝因ではないかとみている。
2003年7月26日
■洪水の影響、上海蟹値上げ■
淮河が50年来の洪水に見舞われたため、安徽省や江蘇省での漁業の被害が大きい。その中でこれから秋に向けて出荷が本格化する上海蟹への影響が心配されている。とくに洪澤湖の被害が大きく、蟹だけでなくザリガニなどにも影響が出始めており、7月の出荷高はザリガニでも20%減少している。上海市の銅川水産市場は上海でも有数の規模を誇るが、洪澤湖から出荷される上海蟹の量は上海市場の25%を占めるため、秋口の蟹の価格は20%ほど上昇するものと見られている。
2003年7月23日
■上海の不動産、3年以内に下落か?■
上海の不動産価格はいまだに上昇傾向にある。7月にも上海各地で不動産関連の展覧会が開かれていたが、地区内の他の物件に比べて新築マンションは1平米あたり500元ほど値上がりしている。たとえば2002年1年間に契約された住宅の1平米あたりの平均価格は4803元に対して、2003年では5158元と上昇、2000年からの1年ごとの上昇率をみていくと、3.36%、7.85%、13.13%と上昇、とくにここ最近の上昇率が大きい。ただし注意しないといけないのは、住宅購入層のうち70%は投資目的であり、外国人や上海人以外の割合が極めて高い。したがって大きなマンションでも空き家が多いのもそのためで、転売や家賃収入をもくろんでいる人の割合が高い。そのため一種の不動産バブルになっている可能性が最近取り上げられている。また中国政府の不動産、金融政策、市場への新物件の供給量からみても高価格の物件を中心に3年以内に下落減少が起こるのではないか、という見方が業界でも出てきている。政府も外環状外の物件を増やし、マンション価格の抑制に動き出している。一連の低価格物件の供給増加政策も市場全体の価格抑制に一役買うか?
2003年7月23日
■暑くなるとネットで買い物がブーム■
こう暑くなると外へ出るのが億劫になる。多くの人は家の中でクーラーとなるが、そんななかインターネットを使った買い物が最近成長してきている。代表的なサイトもいくつかあるが、たとえば聯華OKでは売り上げが倍増、85818でも利用者が3倍近くに増えているという。では何を購入しているか?トップはなんと飲み物。いわゆるミネラルウオターからコーラ、お茶、ジュースなど飲み物一般が売れているようだ。そのほか蚊取り線香やゴザ、扇風機など日用品も売れている。決算方法としては銀行のATMのカードが主流。カード番号とパスワードを打ち込んで決算する方式だ。送料も付く場合があるが、こちらはそれほど大きな額にはなっていないようだ。
2003年7月23日
■バスの排ガス、黒煙を見つけると賞金30元也■
上海市の公共交通管理処ではバスの運行管理をさらに強めるために、賞金制度を設けた。もし乗客がバスが営業運転中に斜めにバス停に駐車したり、運転手や車掌が車内で喫煙、バスの排ガスが黒かったりすることを発見し、交通管理処へ報告、写真や証明となる物を提出すると1ヶ月以内に発見者に30元の賞金が与えられることになった。もちろん違反した運転手や車掌は条例に基づき処分される。ちなみに違反を報告する電話番号は63175522。
2003年7月23日
■ますます暑くなる上海、38℃も■
日本では冷夏の可能性さえ言われているが、上海では暑い日が続いている。今週は上海地区でもまとまった雨が期待されず、20日には36.8℃を記録、この地点で9日めの酷暑の1日だった。予想ではこのような天気は16-20日ほどあるようで、とくにここ数日では38℃前後が予想されている。気象台では暑さ対策を怠らないように注意を呼びかけている。
2003年7月23日
■21日から鉄道に乗るときも健康カード記入不要に■
北京鉄路局発表によると、7月21日より北京駅、北京西駅を出発する旅客は体温計測や健康申告カードへの記入をする必要がなくなった。鉄道部の発表では19日より国際列車が国境を出入りする場合を除いて、健康申告カードへに記載は取り消しになっている。しかし下車時の体温測定はそのまま実施される。また体温が37.5℃以上の乗客に関しては、SARSにかかっていないことを証明する病院の証明書がない限り、鉄道に乗車できない。なお航空機に関しては従来どおり国内線も国際線も搭乗時に健康申告カードを記入しなくてはならない。
2003年7月23日
■上海に日本人観光客を、PRにてこ入れ■
SARS後、日本のメデイア世論調査では中国への観光旅行を手控える日本人が多いと発表されていたが、上海にもっとたくさんの日本人観光客に来てもらうために政府をあげての取り組みが行われている。その一環として7月21日から10日間にわたって上海市旅遊委員副主任の道書明を隊長に上海の大手旅行社、ホテル、航空会社、各地区の旅行局などの担当者が大挙して日本にやってくる。訪問地は東京、大阪、福岡の3箇所。上海国際芸術祭などを旗印に、日本人観光客に上海に来てもらうための宣伝だ。期間中日本の21世紀協会を訪問、また大阪の御堂筋パレードなどでも上海旅遊節などと協力できないか検討するようだ。
2003年7月19日
■14番のトロリーバスが暴走、1人死亡3人ケガ■
7月17日午前11時ごろ、広東路付近で14番のトロリーバスが停留所から急に暴走、20mほど暴走し、止められていた自転車10数台を巻き込んだ後、地下駐車場の入り口手前のコンクリートに乗り上げて停車した。この事故で三輪車をこいでいた1人が頭を強打して死亡、また昼食前に帰宅途中だった3人が重軽傷を負った。14番のバスを運行しいてる上海巴士車有限公司では、事故車のブレーキは正常であったとし、現在原因を究明中とのこと。
2003年7月19日
■南京での日本脳炎患者13人に■
南京地区の新聞「江南時報」が南京市の関係機関から得た情報として、南京市ではすでに13人の子供が日本脳炎で入院しているということだ。7月10日には南京市衛生局が発表した人数より7人増加している。日本脳炎はワクチンを接種していれば、予防は可能で、大きく伝染する可能性は少ない。現在入院中の患者のうち1人は治療を放棄して退院し、まだ12人が入院治療を受けている。
2003年7月19日
■中国衛生部、狂犬病に注意■
衛生部が7月16日に2003年上半期に中国全国での伝染病の状態について発表した。このなかで興味深いのがSRSよりも死亡率が高く、患者数の多い「狂犬病」だ。今年1月から6月にかけて、中国全国で狂犬病にかかった人は545人で去年の同時期より89人増えている。2002年だけでも1003人が狂犬病で死亡しており、死亡率は90%に及ぶ。最近では大都市でペットとして犬を飼う人が増えてきているが、まだまだ狂犬病の注射などが十分に普及していない。上海で一連のペットに関する厳しい規定も、中国ならではの現実があると思われる。
2003年7月19日
■「熱帯風爆」プールの水質問題■
ミン行区の七宝にある「熱帯風爆」のプールが、上海市衛生監督所の水質検査により、塩素濃度が基準を大きく上まり、皮膚を傷つける恐れがあるとして、改善を命令した。中国で定められているプールの塩素の量は1リットルあたり0.3から0.5mgだが「熱帯風爆」の検査では6.0から6.2rを記録、中国の国家基準を大幅に上回っていた。「熱帯風爆」の責任者の話によると、水質に関してはアメリカの機器、設備を導入しているため、アメリカの基準で1リットルあたり1rから10rで設定されているとか。その真意は?
2003年7月19日
■上海ー北京の鉄道、全面正常運転へ■
中国の物流の要の一つである上海ー北京間の路線、京瀘線が16日より正常運転に戻った。7月14日午後7時から安徽省ジョ州市付近での大雨のため、ジョ州ー烏衣間で線路が冠水、土手が崩れるなどの被害が発生、7月6日には暫定的に開通したが、速度規制が行われたため、ダイヤが乱れていた。
2003年7月16日
■死んだ豚の汚染から河を守れ!■
上海の母なる河、黄浦江が悲鳴をあげている。最近、川の浄化を進めるために市民ボランテイアも参加している。とにかく浮いている物が多い。ゴミ袋やペットボトルなどのほかにも野菜のクズなどの生活のゴミも帯をつくって流れてくる。そのなかで最近目立っているのが「豚」の死骸である。アウトドアを楽しむサークル「遊牧民」のボランテイアによると6月29日には豚1頭、6月15日には豚3頭と死骸捕獲記録が続く。大きいもので100キロ近い重さのある豚が流れてくるようだ。しかも大抵が腐乱しおり悪臭を放っている。上海近郊の養豚場は170箇所ありあわせて500万頭の豚が飼育されている。その中で病気などで死んだ豚の処理費用を浮かすために、豚を河に投げ込む悪質な業者が後を絶たないというのが市の環境衛生部の話。これらは細菌などの繁殖の温床になっており、汚染が著しい。そこで政府は水源を守るため2005年までに上流地区160の家畜牧場を閉鎖させる予定だ。
2003年7月16日
■北京ー上海間に8割引の航空券登場■
北京ー上海の路線は、日本では東京ー大阪に相当するほどのドル箱路線だ。またSARS後回復が著しい路線のひとつでもある。そこで東方航空の北京営業所は7月1日より8割引のチケットを販売、結果7月13日までずっと満席の状態で、一気にSARS期間中の過去3か月分のチケット販売量を達成した。このキャンペーンで発行される枚数は旅客量が少ないときは1便に20枚、多いときは5枚ほどとなっており、北京から浦東までが200元、虹橋までが300元となっている。東方航空では上海ー北京間は1日10往復前後飛んでおり、すでに搭乗率は90%を超えている。かなり回復してきた様子だ。一般的には上海ー北京間では50%引き前後が多く、価格にすると、片道500元ほどだ。浦東到着分になると6割引もよく見かける。
2003年7月16日
■上海の現地病院でも電子カルテへ■
上海市衛生局では、今後上海市の病院すべてが電子カルテを導入できるように整備を進めるようになった。すでに岳陽委員では電子カルテの試運転を行っている。電子カルテを導入すると医者が入力を終えると24時間以内にロックがかかるため、医者によるカルテ改ざんを防ぐことができるほか、今まで字が汚くて患者には解読不能だったカルテ等の医療関係の書類がわかり易くなる。また『医療事故処理条例』により電子カルテに入力された診断や薬の用法などが誤っていた場合、ネットワークによって管理部門も含めて警告が鳴るようになっており、医療事故を極力防ぐようになっている。
2003年7月16日
■朝のラッシュ時に地下鉄故障、40分停止■
今週月曜日、7月14日の朝のラッシュ時間に地下鉄1号線で電気トラブルが発生、40分にわたって地下鉄が運転を取りやめ、上海の交通が大きく乱れた。XIN庄の変電所で行われていた作業が直接の原因でヒューズが飛び、7時24分から20分ぐらい地下鉄に電力の供給ができなくなった。一時運転が再開されたものの、運行中の列車がコンデンサの老朽化により起動不能になり結局8時26分ごろまで正常な運行ができなくなった。また乗客とのトラブルもあり45万人近い乗客が影響をうけた。
2003年7月15日
■SARSの隔離病棟を体験、科技館にて■
上海科学技術館で科学と健康に関して特別展が開かれる。その中の目玉の一つとして、北京に建てられたSARS専門医院の小湯山医院の病室が再現されているほかさまざまな記録写真も展示されている。また赤外線を使った体温測定も体験できる。この再現された隔離病棟では隔離服やゴーグルの試着、またSARS患者を運んだ救急車なども展示されている。また体温のほかにも肺活量なども無料で測定していおり、市民の人気を集めている。
2003年7月15日
■上海で梅雨明け宣言■
上海市中心気象台によると7月12日に上海市は正式に梅雨明けを宣言、いよいよ本格的に夏到来である。今後上海市の気温は上昇傾向を続け、最高気温は37℃前後に達する見込み。なお今年の夏は気圧が不安定のため、夕立や雷雨が多い見込み。
2003年7月13日
■江蘇省で結婚証明書がなくてもホテルへ?!■
7月11日に江蘇省で「暫住人口管理条例」のなかにある「婚姻証明のない男女の宿泊禁止」の項目がなくなり、様々な分野での反響が大きい。もともと中国では結婚証明書がない中国人公民の男女が同棲したり、ホテルで宿泊することは禁止されていた。しかし今年6月に開かれた江蘇省の人民大会で「暫住人口管理条例」で改定案が認められ、そこで「婚姻証明のない男女の宿泊禁止」の項目が廃止になった。江蘇省の「婚姻証明のない男女の宿泊禁止」の項目では、父と娘、母と息子、兄妹も一緒に泊まったりすることが禁止になっており、また男女が同じ屋根の下にいても、それが同じ部屋か、それとも別々の部屋か、などでも解釈が明確でなかった。しかし一方で流動人口が増加、経済的にも一人一室で部屋が確保できる外地人も少ない。最近では中国人大学生の間でもルームシエアが行われるようになってきている現実から、現行法が現実に沿わなくなったというのがその理由であるという。かといって売春などを助長するというわけではない。実際には江蘇省でも多くのホテルでは公安部の規定により結婚証明書の提示をいまだに要求しているという。今後政府と公安がどのように対応していくのか、見ものである。
これら法律の改定は一省の政策とはいえ、中国の中では一つの大きな変化であるともいえる。中国の法律学者の中にも計画経済時代の産物がまた一つなくなり、公民の権利が尊重され、プライバシーに関して一つの進歩が現れたと評価する人も多い。
2003年7月13日
■業務中ニンニク食べないでお口さわやか■
タクシー業界の過剰までの競争のなかで、また新たなサービスが展開された。最近、上海市民の臭いに対していろいろと敏感になってきており、とくに若い女性を中心にタクシー運転手の口の臭いに対するクレームも出てきているようだ。そこで海虹公司というタクシー会社では、新たに社内規定を決定し、その中では勤務中にニンニク、ニラ、玉ねぎなど臭いの出やすい食品を食べないようにと明記した。また同時にガムなどによって口臭を除去するように勤めるようにドライバーに呼びかけている。上海市民がサービスに関してますます要求が高くなってきていることがわかる。
2003年7月13日
■上海でも7月10日に国内旅行解禁に■
7月10日に上海市でも旅行禁止令が解禁になった。この日を待っていたかのように、各国内旅行会社はさまざまなプランを出している。とくに費用が50%近く下落している香港、マカオ路線が大人気で、多くのコースで満員御礼が出ている。中には香港、マカオ4泊のツアーでは1999元や、香港2泊3日2人で行動のプランでは3600元などとかなり格安なプランが出ている。黄浦江の源流を訪ねる龍王山などアウトドアーのプログラムを組み込んだツアーも人気だ。
2003年7月13日
■淮河の水位下がらず、安徽省で住民の大規模避難■
中国の中央気象は10日10時に淮河流域および長江の中流貴州一帯に暴雨と洪水に関する警報を発令しているが、
雨脚は弱まっていない。特に貴州中東部、湖南省北部、南部、東部、安徽省、江蘇州中北部では暴雨になっており、場所によっては雷や雹の降る荒れ模様の天気になっている。とくに安徽省●阜付近の淮河では深刻
で、王家ダムでは水位が28.75メートルを記録、放水したものの、著しい水位の低下は見られていない。そのために段階的に住民を避難させており、すでに10日の晩には新たに2.8万人に避難命令が出され、安徽省全体で4.6万人が避難した。また江蘇省の洪澤湖は1954年以来の最高水位を記録、すでに警戒水位を0.75mを超える14.25mを記録している。
2003年7月13日
■上海の空港利用者も徐々に回復へ■
先週あたりから上海の2つの空港を利用する利用者が増加傾向に拍車がかかってきているようだ。すでに1日平均では8000人近く増加、1日ではのべ52740人が利用しており、今年3月期の7割ほどにまで回復してきた。とくに国際線利用者が64.6%と大幅に増加している。虹橋、浦東の空港では先週1週間で3963便が発着し、のべ369177人が利用した。
2003年7月13日
■南京で日本脳炎患者6人■
最近の南京市衛生局の記者会見で、南京市での日本脳炎の状況が発表された。現在南京市では6人の患者が日本脳炎患者として確認されており、南京市第二病院に入院しているという。この6人はいずれも子供で、2人は南京人、その他4人は南京市周辺地区からの患者。いずれも症状は重いということだ。南京市では毎年7月下旬から8月上旬にかけて日本脳炎が発生しやすいため、注意が必要だ。去年と比較すると、今年は発病率は低いとのこと。
2003年7月13日
■15日に黄浦江の潮位が最高に■
地下鉄4号線工事現場のトンネル陥没事故により付近の堤防が決壊、現在緊急処置により高さ5メートルの堤防が作られている。しかし7月1日より黄浦江の潮位は上昇傾向にあるため、警戒を呼びかけている。上海市の防詢指揮部では7月15日には満潮時の水位が3.8mと最高になるため、特に董家渡路口では堤防の注意が必要であるとしている。1997年は満潮時に台風が接近、潮位が5.57mを記録したことがある。
2003年7月10日
■安徽省などで洪水、被害拡大続く■
6月29日から連続して16日間雨が降り続き、淮河流域では洪水の被害が深刻だ。とくに安徽省にある蚌埠ではすでに過去最高だった1991年の水位を突破、付近にある生命線である北京と上海を結ぶ鉄道線、華東地区を結ぶ電力線、淮北の堤防を守るための必死の攻防が続けられている。7月6日には洪水の流れを分散させるため、荊山湖の堤防を爆破、また方邱
湖でも付近住民2.6万人の避難が進んでいる。蚌埠市区は交通の要であるため、この地域にまで洪水が及ぶと、被害額は10億元以上とも言われている。7月10日、11日には淮河流域でも暴雨があり、淮河下流にあたる江蘇省の洪澤湖などでも洪水に対する警戒令が出されている。この暴雨のため上海から各地に出る列車、夜行列車などに大幅な遅れが出ているので、旅行する時は注意が必要。
2003年7月10日
■上海の不動産物件、まだ値上がり傾向続く■
いつまで上海の不動産の高等が続くか、市民の関心の高いが、最近地元のメデイアで報道されたデータによると、上海市の分譲されている住宅の大部分を占めるいわゆる「商品房」と呼ばれるマンションの価格は1月から3月分での平均で1平方メートルあたり5315元と去年と比較しても12%あまりの上昇となっている。5月にはいって若干の落ち着きは見られるものの、1平米あたり6000元クラスの新築物件が増加、5月では上海市の平均では新築で1平方メートルあたり6555元となっている。ここ数年の新築不動産の価格の上昇は、主に土地そのものの値段の上昇によるものが大きいと見られている。また外国人や地方から来た人を中心に相変わらず1平米あたり7000元以上の高級物件に対する需要も多い。
2003年7月10日
■地下鉄4号線工事トンネル事故続報■
地下鉄4号線は黄浦江の下を通って、浦西と浦東を結ぶが、今回の事故は浦西の中山南路(董家渡路から頼義碼頭街部分、南浦大橋の袂)で起こった。この事故がおきるまで、全長22キロの地下鉄4号線はすでに22キロのうちトンネルに関してはすでに98%、あと80センチで全線開通というところまできていた。今回のトンネルの浸水、陥没により、同地区の建物が傾いたり、地盤が緩むなどの被害が続出、そこで地盤を安定させるために、河を越えるトンネル1800mのうち中央部約600メートル部に水をいれ、圧力を均衡に保つ処理が行われている。現在のところ、地盤に関しては落ち着いているということだ。
2003年7月10日
■梅雨明けまでもう少し■
最近の上海地区は天気が不安定で、場所によっては雷が鳴って大雨が降っている。日中は高温になるものの、午後には夕立のように雨が降り、気温が若干でも下がってくれるのは助かる。気象台の予報では、ここ数日間で梅雨が明ける可能性は低く、早くても7月中旬の見込み。また梅雨前線が北上するに伴い、上海地区はこの前線にふちにあたるため、しばらく天気は安定せず、最高気温も35℃近くになる蒸し暑い天気が続く。
2003年7月10日
■私立大学も大学生の選択肢■
大学といえば公の大学しかなかった中国の受験生だが、最近では私立の大学も増えてきており、あたらしい選択肢が増えてきている。市の教育管理部門によると上海にはすでにさまざまな私立学校が登場、すでに1800以上あると言われ、大学に関しても40箇所ある。また1上海市の10人の大学生のうち1人は私立の大学に通っており、その普及も目覚しい。
2003年7月10日
■張信哲コンサート情報■
上海でも大人気のスター張信哲のコンサートが8月28日、29日に上海大舞台で開催される。今回のテーマは「柔情交響」で、上海交響楽団と共演、古典的な伴奏との組み合わせを試みる。今回のコンサートでは張信哲のバイオリン演奏も聞くことが出来るようだ。またこれに先立って8月20日には新天地のARKにて張信哲が登場する。チケットはすでに発売されているが、すでに100元、200元のチケットは売り切れとのこと。その他300元、400元、580元のチケットがある模様で、上海中演じる文化芸術有限公司などで取り扱う。
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