4月、南京西路にまた１つ新しいショッピングセンターがオープンしました。隣のショッピングセンターと共に、ここは香港か？と錯覚するほど世界の高級ブランドがひしめきあっています。
　この刺激的な看板は当ショッピングセンターに出店している高級ブランド（お好きな方ならすぐ分かる、某有名ブランド）の開店準備中に掲げられていました。この看板の前を通った時「上海もここまで来たか」と深く感慨を覚えたものです。
　こんな高級ブランドばかり集めて一体誰が買うのか？という私の疑問をよそに、とある外資企業に勤める中国人白衿小姐（ホワイトカラーのOL）は、高級ブランド靴をなんと8足もまとめ買いして帰ったそうで、彼女達ニューリッチ層の購買力には驚くばかりです。
　彼らの旺盛な購買意欲をそそるショッピングセンター、しかしその高層ビル群を日々建設しつづけるのは地方からの出稼ぎ労働者である事を忘れてはなりません。
　参入してくる海外資本の下でそれを支える安い労働力。この光景にはそう言った社会の縮図が端的に見えるような気がするのです。