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玉乃の中国茶道体験記(茶園小築の中国茶道講座)

第1回:茶葉のよしあしの見分け方/龍井茶

今上海の日本人太太(奥さん)の間で大人気の中国茶道。最近では茶道教室を開催しているお茶屋さんもでてきました。そのなかでも評判がよく人気のある「茶園小築」での中国茶道教室です!

今回は初回ということで「初級講座」。そして使用した茶葉は緑茶の「龍井茶」。中国では夏には緑茶や花茶を飲むのが一般的で「下火」と言って体の熱をとる効能があると言われています。

 

講座の前半は理論、というか茶葉に関する学習ね。でもこれもあくびが出ちゃったりしないよ。役立つ実践的な内容。

たとえば本日のテーマは「茶葉のよしあしの見分け方」。良い龍井茶(特に新茶)は形が偏平でなめらか、つやつや。そしてきれいな緑色。適温の70度で淹れた場合お茶のいろは薄い緑(黄緑)で、明るい色。これが古い茶葉だと暗い色になるそう。杭州なんかに行ってお茶を買うときにはこのことを思い出しましょう。

 

 

 

授業風景


1.まずは道具を設置。
湯のみと聞茶(香りを楽しむ)用の杯は、柄が見えるほうをお客様のほうへ。そして熱湯を沸かすやかんは自分のほうへ向ける。
お客様を楽しませ、失礼のないように、そして動作は合理的に。これは日本の茶道に通じますね。

2.茶巾(タオルでした)を手前において、常に使えるようにする。お湯を茶器にいれてそれぞれを温めます。そしてなぜか温めながらそのお湯に筆を浸し、湯のみの口のところを拭いて行くのですね、清めているのかな?
3.茶葉をいれます。
大きい湯飲みに茶葉をいれてよく振ります(これには驚いた!)。
そしてにおいをかぐ。また振る。次はお客様に香ってもらう。そしてその間にお客様の湯飲みなどを温める。

4.お湯を注ぎます。
お湯の温度は70度くらい。高すぎると苦く、渋くなってしまうそう。良いお茶ほど温度は低め。これも日本の緑茶に通じますな。


5.待ちます。
緑茶はふたをせず、40秒くらいおき、ふたを使ってはっぱをかき回したりしてお茶の味が出てくるのを待つ。

6.「請用」とお客様に勧めます。


と、まあ簡単に言うとこんな感じ。しかし実際の老師のお茶を入れる動作は優雅で隙がない。やっぱり実際に見てみると面白い。

お茶のお味はどうかといいますと、やはり淡白。これは水の味が命だな、と思いました。家で龍井茶を入れると「や、苦いお茶だな」と思っていましたが、いえいえ、淹れかたが悪かったんですね。龍井茶は決して苦くはないです。

お茶道具も見ていて楽しいですよね。今回はガラスの茶器を使いましたが中身が見えてとても美しい。

白茶、花茶、緑茶にはガラスの茶器が向いているそうです。色を確かめなければならないしね。そして湯飲みは白が良いということ。これもやはり色の美しさを楽しみ、また良い茶かどうか見分けるのに大切なのだと思います。

 

 

<本日使用した茶道具たち>

茶pan2(舟皿)
お盆のようだがじつは優れもの!
お湯をそのまま流せるのです。

破璃茶zhong1(中皿)
ミルクピッチャー?いえ、湯冷ましにつかうあれです。

蓋碗
これは普段私たちが湯のみに使っているけど、今回は急須として使用。

聞香杯、飲杯
上の部分は香り用、下の部分は飲むために使います。
過濾網
これは茶漉しですな。

 

お茶教室:茶園小築
 住所:虹橋路1778号A05、古北花市場内、虹古歩行街の花市場ではありません。
 電話 62629066


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