TOP中国茶道体験記(11)

文文の中国茶道体験記(茶園小築の中国茶道講座)その11

新種の武夷岩茶『花香水仙』
 

年末年始、何かと気ぜわしい毎日をお過ごしではありませんか?忙しいときこそ、中国茶でホッと至福のひと時を過ごしましょう。

今回のお勧めは、新種のお茶で冬の季節にぴったりの『花香水仙』です。お花の水仙も、冬の寒さに負けず凛とした様子で咲いていますね。でも、こちらは中国茶の『水仙』です。どのようなお茶なのでしょうか?楽しみ楽しみ!

 

『水仙』と名のつくお茶は、ミン北ウーロン茶(福建省北部)に分類されるもの、ミン南ウーロン茶(福建省南部)など産地によって様々です。今回お勧めの新種の『花香水仙』の産地は武夷山です。武夷山は福建省北部に位置しますので、ミン北ウーロン茶の『武夷岩茶』です。分類は、ウーロン茶なので『青』ですね。

武夷山は世界遺産にも指定されており素晴らしい自然が堪能できます。上海からは、1時間飛行機に乗ると到着です。意外と近いですね。武夷山は、『碧水丹山』と言われ美味しい碧い水、丹(赤色)色の豊かな土が特徴です。また霧が多い為湿度が高く、又太古の岩の間に植えられているお茶は豊富なミネラル・栄養を含んだ水によって生育するそうです。お茶を作るのに、いい条件がそろっているのですね。現地に行った時、文文の肌もしっとりした気がしたのは・・気のせいでしょうか?!

武夷岩茶には、四大名岩茶(大紅袍・白鶏冠・鉄羅漢・水亀金)と、肉桂・水仙・仏手・半天腰・梅占・金毛猴・小紅袍・・・など様々お茶があるそうです。中国茶って本当に種類が多いですよね。まずは、自分で色々なお茶を飲んでみて、相性のあうお茶に出会っていきましょう。

          今日は、蓋碗を使って『花香水仙』を美味しくいれてみましょう。ポイントは下記の4つ!

                    1.香りが豊かなお茶なので、聞香杯と飲杯の両方を用意致しましょう。

          2.基本の『洗杯』→『洗茶』→『1せん目のお茶』の順で、美味しいお茶をいれましょう。

            (詳しくは、茶道体験記その9をご参考下さい。)

          3.お湯の温度は岩茶の場合95℃前後が適温です。

          4.茶葉の量は蓋碗の3分の1が基本。岩茶は、伸びやかな形の葉なので、少し多めに入れましょう。

             

             花香水仙の茶葉                                 本日のお道具  

                                       

いれ方はすっかりお馴染みになりましたので、今日は『茶巾』のたたみ方についてお習いしましょう。日本茶道の『袱紗さばき』よりずっと簡単です。お道具のしずくをふきふき取ったり、お道具が熱い時に助っ人として活躍したりします。文文取材当日に文化交流の為茶園小築に来られたN先生によりますと、古代『』は清めるという意味があったそうです。その為日本茶道で使う袱紗はお道具を清めるという意味も兼ねて赤い色が多く使われているそうです。中国茶道で使う茶巾赤系が多いです。赤系の色は、お茶のしみや汚れが目立たなくていいかも。(笑)中国茶道の場合、タオル地の吸収性のよいものが便利です。

             

1.まず裏を向けて、真中を中心線として4分の1内側に折ります。反対側も同じように4分の1中心線に向かって折ります。折り紙のようですね。

 

 

 

2.次に、さらに上から中央に4分の1折ります。

 

 

 

3.さらに、反対側も中央に向かって折ります。これで茶巾の表側が外へ裏側が内になりました。

はい!できあがりです。意外と簡単!

 

 

 

4.そして、輪さの方をお客様に向け茶盤の手前置きます。お客様に口が開いた方を向けないのが礼儀だそうです。

 

 


さてさて、文文の『花香水仙』のお茶の感想は、蘭のような甘い花の香りがふくよかで、焙煎された茶葉のお味はかなりしっかりしていて後味がひく美味しさでした。自然な甘味があり、喉ごしがさわやかで、岩茶を飲んだときの残り香である『岩韻』もありました。2・3せん目のお茶が最高!やはり老師のいれて下さるお茶は格別です!

 

<日本より茶園小築に文化交流に来られた皆様>            

 

茶教室:茶園小築上海市虹橋路1778A05(古北市場内 虹古歩行街の花市場ではありません。)

電話86-21-62629066

上海在住の日本人太太(奥さん)にセンスがいいものがそろうと定評のある李娜(リナ)さんが経営するお茶屋さん。李さんは、お茶屋を経営する傍ら国内外で茶芸文化の普及に尽くしている。特に20024月からは日本各地のデパートの催事を飛び回り、中国茶道を紹介している。

    

 



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