文文の中国茶道体験記40
景徳鎮
中国茶芸の精神を説く林治先生によりますと、中国茶芸は品茶の芸術・生活の芸術・人生の芸術の3つの柱から成り立っています。又、茶芸の6つ美の要素は、人・茶・水・器・環境・芸術です。その中の『器』にかかせないのが景徳鎮の陶磁器。今から1700年以上前より釜が作られ、唐代にはすでに外国に輸出され、宋代以後は皇室ご用達の釜として発展し、明清代には最高レベルに達したといわれています。また、日本の有田焼などに大きな影響を与え日本人の生活ともつながりの深い陶磁器です。今回は文文が廬山と景徳鎮を旅しました。
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●廬山LuShanと景徳鎮JingDeZhen
(中国江西省)
江西省は有名な緑茶が数多くある。特に有名なのが廬山雲霧LuShanYunWu(緑茶)。唐代献上茶となった。又、廬山は中国を代表する観光地。唐の時代陸羽や白居易などの多くの文人もこの地を訪れ詩を残した。
一般に緑茶は清明節(4月5日頃)に摘まれ、製造されるものが味香りとも最高とされている。
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景徳鎮は中国の江西省の東北部に位置する人口150万人の小さな街。景徳鎮には上海から飛行機で約1時間半で到着。現在、上海から1週間に2便のフライトしかない為、江南省の省庁である南昌まで飛びそこから車で行く手段も。
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●景徳鎮工房内
●景徳鎮の陶磁器は1700年以上の歴史があります。景徳鎮は『玉のように白く、紙のように薄く、石のように響き、鏡のように光沢がある。』と言われています。近くは2001年上海で行われたAPECの晩餐会で景徳鎮の陶磁器が使用されました。
この地で作られる陶磁器は、もともと高嶺という山でとれる土を使っていたそうだが、現在では採掘せれてしまい九江の土を使ってつくられているそうです。
2005年3月在上海記:文文
取材先:景徳鎮