文文の中国茶道体験記45
第44回 上海 仲秋名月の茶会 安渓ウーロン茶 品茶会
半発酵のお茶で、青茶に分類されるお茶は、又の名をウーロン茶とも言います。ウーロン茶は、産地別に4つに分けることができます。 @福建省北部のウーロン茶 A福建省南部のウーロン茶 B広東省のウーロン茶 C台湾のウーロン茶 ● 福建省南部のウーロン茶 鉄観音TieGuangYin(産地:安渓西坪) Min(門構えに虫)と言えば福建省を指すため、ミン北ウーロン茶とも呼ばれている。この産地で最も有名なお茶は鉄観音というスーパブランドのお茶。最近では、鉄観音の上質なものを『観音王』と名づけ高級茶の代名詞のように呼んでいたが、それにもあきたらない茶商は『超観音王』などの名前をつけ販売し始めたものもいるとか・・。鉄観音・観音王・超観音王には特に基準がなく、それぞれ茶商が勝手に名をつけているだけだ。私たち消費者は名に惑わされること無く、茶葉の色・香り・ぎゅっと締まっているか、均一であるかなどをじっくりと見て、必ず試飲をして購入したい。もし、一煎だけではなく何煎も試飲できるとなお良い。良い鉄観音は『7煎入れてもまだ香りがある』と言われ、又『音韻』と呼ばれる風格ある香りがある。淹れた茶の色は『金黄色』が良い。(黄金色の事を中国では金黄色と言う)
●鉄観音以外のミン南ウーロン茶 外形(乾いた茶葉の形)は鉄観音とそっくり。 悪徳な茶商は鉄観音と名を偽り下記の茶を販売しているケースもあると聞くので注意が必要。 黄金桂(Huang Jin Gui) (産地:安渓Luo岩) 桂花(きんもくせい)の香りあり。香りが突出して良いのに比べ味は鉄観音ほどよくない。 本山(Ben Shan) (産地:安渓西坪)蘭花香あり。鉄観音と似た蘭花の香りだが、鉄観音の香り味よりも淡い。 毛蟹(Mao Xie) (産地:安渓大坪)少しジャスミンの花の香りがあると言われている。
●『中秋安渓烏龍茶品評会』 会場となった桂林公園内を散策
2005年9月在上海 :文文 |
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