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文文の中国茶道体験記56 文文の雲南西双版納 茶をめぐる旅 後編
西双版納 景洪市のマーケットにて
■ 雲南省 西双版納 巴Da「しんにょう+大」山へ 巴Da山は野生古茶樹の宝庫
車を降り、杖をつき道なき道を歩いていく。 道中、水に浮かぶ森林を楽しみ あっ!野豚も発見。 見上げると夢にまで見た「茶樹王」が・・
樹齢1700年の「茶樹之王」 現在は14.7m 本来は32・12mもの高さがあったが 1967年に天災で上部が吹き飛ばされ現在の高さに。 主幹の直径0.9m、樹幅8.8m 前編でご紹介した南糯山にある 樹齢800年の茶樹は最古の栽培型である。
高い野生の茶樹に昇り茶摘をする少数民族のおじさん 野生の茶葉:こんなに大きいのに、とてもやわらか 少数民族のおじさんが採取した茶葉:どれも感動的なまでの柔らかさ 大変貴重な「紫芽」と呼ばれる茶葉の芽
プーアール生茶 「七子餅」 野生古茶樹の茶葉から摘んだ茶葉で晒青緑茶をつくり、蒸して丸く固める 雲南大葉種はカテキン、ポリフェノールが豊富
■少数民族とプーアール茶 西双版納 景洪市のマーケットにて 雲南省に住む少数民族であるラフ族の喫茶法 「Kao(火編考)茶」 Ⅰ素焼きの陶器を火にかけ晒青緑茶を入れ炒る。 晒青緑茶(雲南省・四川省で作られる緑茶でプーアル茶の原料になる) Ⅱその間茶葉を箸でぐるぐるかき混ぜる。 Ⅲ茶葉が黄色くなったら、湯を一杯に注ぎ箸で灰汁を除きできあがり。 中枢神経興奮作用、覚醒作用、疲労を取り除く効果がある。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 上海に戻り茶友とKao茶を作ってみました。 濃くて香りが強く、少々苦い。
■ 景洪市から、プーアール茶 六大茶山の中でも最大の易武山へ
道中でみかけたフレッシュなパイナップルを売る少数民族
易武山には大小多くのプーアール茶工場がある 民間の工場では、製造が簡単な生茶のみをつくっている。 プーアール生茶は、長期間(20~30年)貯蔵する事により自然に発酵し 可溶成分が増加し、コクくがあるまろやかな珍茶となる。 生茶は、時間をたっぷりかけて楽しむ贅沢なお茶。 基本:直径20cm円盤型 重さ357g 7つ(2500g)をあわせて竹の葉で包装する。 「七子」は子孫が多く福が多いという意味があり縁起が良いとされている。
ブランド力のある易武山のプーアール茶 上海ではスーパーリッチ層も出現し、豊かになった中国人の間では、 成人病、肥満などの新たな問題が発生している。 高血圧防止、脂肪を流すなどの効果が期待できる後発酵のプーアール茶は健康茶としても大人気。 また他の茶と違って、値上がりを期待しての投資もされており プーアール茶が中国都市部で大ブームである。 ブームにのって粗悪なものも売られているので注意が必要。 ■日本に現存する後発酵の茶 高知:碁石茶 (高知ご出身の文光さんよりご紹介頂きました。) 徳島:阿波番茶 (ご帰国され、現在徳島在住の文芳さんが送って下さいました。) 碁石茶は正方形でパイ状、阿波番茶はほんの少しだけ軽く揉捻さた大きな茶葉。 どちらのお茶も苦渋味がなく、お漬物のような発酵したお味でした。 茶友の文光さん&文芳さん、珍しいお茶をご紹介いただきありがとうございました!
2007年4月 Text/photo 文文
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