header ("Content-Type: text/html; charset=UTF-8"); ?>
文文の中国茶道体験記60
中国茶文化&2007年上海中国茶事情
クリスマス調合茶:幸華さん作「聖誕樹」 主材料:六安瓜片(安徽省産緑茶) ■ 中国茶の起源 世界の茶の起源は中国にある。 ■中国人にとって茶とは 中国では、「生活必需品は、米・柴・油・塩・醤油・酢・茶の七つである」と言われ、茶は中国人にとって重要な位置をしめている。茶を以って健康な体を作り、茶を以って精神を統一し、茶を以って客をもてなし友人と交流し、茶を以って先祖を敬う。 ■日本と中国茶 中国茶が初めて日本に持ち込まれたのは、平安時代。805年に当時の中国に遣唐使として渡った日本の僧が中国大陸に渡り翌年帰国と共に茶を持ち帰ったのが始まりと言われているが、遣唐使の廃止と共にやがて衰退する。次のブームは、僧の『栄西』が中国宋に2度わたり1191年帰国した後におこった。彼は九州で茶を栽培し将軍源実朝に茶を献上して病を癒したと言われている。以後薬効が喧伝され仙薬として上流階級で広まる。また彼は『喫茶養生記』をあらわし喫茶の風習を日本に広めた。 ■豊富な種類の中国茶 中国大陸は広い、そして中国茶の種類も豊富だ。発酵度別に、緑茶(不発酵)・青茶(半発酵)・紅茶(全発酵)・黄茶(微発酵)・白茶(微発酵)・黒茶(後発酵)の6大茶類+再加工茶(ジャスミン茶など)+茶外の茶に分類することができる。昔から上海では杭州のロンジン茶・蘇州の碧螺春・安徽省の黄山毛峰などの緑茶が好まれていたが、1990年代後半年から青茶(別称:ウーロン茶)も人気。 ■根強い人気のウーロン茶 日本でもポビュラーなウーロン茶は半発酵(青茶)のお茶の別称である。半発酵といっても発酵度が丁度50%ではなくその幅は広い。 ①福建省北部武夷山が産地であるミン北ウーロン茶:太古の岩と岩の間に茶樹が植えられ岩茶とも呼ばれている。天下に名が知渡る『大紅袍』は、味・香り・のど越し共に、まさに茶の王の風格を漂わせる。また岩茶には岩韻と言われる高く澄んだ残香と余韻がある。「水仙」は産量も多くポピューラーなお茶でおすすめ。どちらも、茶葉は烏龍色で長い形状をしている。 ②福建省南部のミン南ウーロン茶: 最も有名なのは鉄観音。春に収穫する春茶は特に香りが良く、冬茶は特に味が良いと言われている。茶葉は香りを閉じ込めているかのように、ギュッと丸まった形をしている。「七泡有余香」と言われるように7煎淹れてもまだ香りがあるものが良い。他には「黄金桂」は金木犀の香り、「毛蟹」はほのかなジャスミンの香り、「本山」は鉄観音に良く似ているが味香りとも鉄観音に劣る。又、鉄観音より値段は安い。 ③広東ウーロン茶: 鳳凰単叢(FengFuangDanCong)はフルーテイな香りで若い女性に人気。蘭・蜜・桃の香りなどのさまざまな種類がある。茶葉は烏龍色で長い形状をしている。 ④台湾ウーロン茶: 種類は豊富で、茶葉は蒼蒼しくギュと丸まった形の梨山茶・杉林渓・凍頂烏龍茶・阿里山・翠玉・四季春・金宣、発酵度が低い文山包種茶・逆に発酵度の高い木柵鉄観音や紅茶に近い特色ある東方美人などの銘茶がある。 台湾の茶種を大陸に移植して作ったものが出回っているので注意。値段は安いが味は台湾産のものよりかなり劣る。
■ 投資の対象となったプーアール茶 プーアール茶は1700年もの歴史がある茶。流通が不便だった頃、茶を固めて馬に乗せて運んでいるうちに道中で風雨にさらされたり、南国のギラギラした太陽に晒され乾いたり、を繰り返し変質し到着した頃には赤く酸化して自然に後発酵してできたのが始まり。 ●製造方法の違う2種類のプーアール茶 ●投機から派生した偽造の「生茶」 ●プーアール茶の楽しみ方 ●淹れ方の注意
上海市工商局が、上海市内のスーパーや市場で販売されている42種類の茶葉を検査したところ、合格率は90.5%であったことを公表した。不合格の理由として、DDTなどの殺虫剤や、鉛が基準値を超えていることによる。 SQマーク
クリスマス調合茶コンテスト 優秀作品 恒例の調合茶コンテストを開催!
文真さん作:暖焙焙茶(主材料 凍頂ウーロン茶) 恵恵さん作:花美茶(主材料 プーアール茶)
南国風のコーディネイトも抜群! フレッシュストロベリーやミント等の副材料をグラスに入れて、 大き目の紫砂壷から芳醇な雲南紅茶を注ぎます。 文祐さん作:紅雲茶(主材料 雲南紅茶Dian紅)
慣れた手つきで軽やかなお手前!
愛賢さん作:優彩茶(主材料 プーアール茶)
開催ごとにパワーアップする調合茶コンテストです。香り良く美味しいだけでなく、鑑賞の美を楽しみ 身体への効果も期待できる調合茶。ネーミングもユニークなものがあり・・と 大変楽しい調合茶大会となりました。謝謝、茶友! 2008年も健康で、お茶を以ってこころの修養を致しましょう。
2007年12月 Text/photo 文文
Copyright since 1998 Shanghai Explorer [中国茶TOP] |