文文の中国茶道体験記67
上海韓国学校にて
韓国茶道体験
中国茶道は儒教・道教・仏教の影響を色濃く受けています。
また中国茶道が日本・韓国に伝わりそれぞれの形で発展しました。
現代の中日韓3か国の茶道を比較してみると
中国茶道は「茶と芸」を重んじ、韓国茶道は「礼Iを重んじ、日本茶道は「礼と禅」を重んじると中国では解釈されています。
2008年11月4日 上海韓国学校にて《韓国茶道》を体験!
韓国茶道にも日本茶道と同様に色々な流派があるようです。今回は上海在住の韓国人の子供達に自国の伝統文化を紹介するというとても有意義なイベントを体験しました!
茶道を通じて交流し、3カ国が仲の良い隣国になれる事が文文の願いです。 |
■韓国茶道お手前
最初に男女別のお辞儀の仕方・座り方など韓国伝統儀礼を紹介、その後韓国茶道のお手前の披露。
最後に、舞台に上がって子供達が韓国茶道のお手前を体験!
■■色々な韓国茶を楽しめるコーナー
■美しい蓮花茶
■韓国の黄茶(発酵茶)のお手前
珍しい形の茶道具ですが、用途は急須と公道杯(茶の濃度を均一にする道具)。
《韓国の黄茶》は《中国の黄茶》と違って紅茶のように発酵度が高く感じました。
*中国の黄茶 微発酵 湖南省産:君山銀針が有名
■韓国の抹茶茶道
大人数の時は大きめの碗で長い茶筅を使って攪拌し茶をたてるそうです。
片口の大きな碗からひとり分用の碗に注ぎ分けます。
最後に、松の粉(黄色)をひと匙ふりかけます。
韓国抹茶は*炒青緑茶をひいたものが主流だそう。
■緑茶製法 採摘(caizhai)→殺青(shaqing)→揉捻(rounian)→乾燥(ganzao)
茶葉を摘み取り→熱を加え酵素の働きを抑制する→茶葉を揉む→乾燥させる
*緑茶は乾燥の違いにより4つに分類する事ができます。
分類 |
中国茶分類 代表的な銘柄と乾燥方法 |
炒青緑茶 |
西湖龍井茶
洞庭碧螺春
釜で炒る方法で乾燥。 明代の頃から始まり中国緑茶の主流。
日本茶では福岡県の八女茶など少数。 |
焙青緑茶 |
黄山毛峰
太平猴魁
焙炉などを使いあぶる方法で乾燥。 |
晒青緑茶 |
サンズイ+真青(雲南省産)・ 川青(四川省産)
日光に晒し乾燥。プーアール茶の原料となる事が多い。 |
蒸青緑茶 |
恩施玉露
仙人掌茶
唐・宋代に盛んだった蒸す方法。現在は中国茶では少数。この方法が、日本に伝わった。(こちらは例外で殺青時に蒸す方法を使う。)
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■■色とりどりの韓国菓子
■韓国伝統菓子作り 体験コーナーにて
配合した粉を専用の木型に入れて押す、とてもシンプルな製造工程
中国・日本でもサイズや形は違いますがこのような菓子つくりに使う木型を見たことがあります♪
■■韓国人学校の子供達といっしょに給食
以前、文文が韓国に旅した時に《よもぎ茶》を購入しました。
よもぎ茶は《茶外の茶》、お茶以外の葉で作ったお茶です。
《よもぎ茶》には身体を温める効用があり、冷え性など女性特有の病気に効果があるそうです。
かなり甘めのお茶で、寒い冬には効果がありそうです。他、韓国で噂の《よもぎ蒸し》も体験しました♪
2008年11月
Text/photo
文文
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