~ 人気の緑茶を求めて 安吉白茶へのたび (後編)~
1990年代より浙江省安吉県で生産されている「安吉白茶」。歴史は浅いけどコンテストで数々受賞をし2004年浙江省十大銘茶の仲間入り。また茶葉の美しさからも人気があり現在かなりの高値で取引されている緑茶です。今回はその「原木」を求めて旅してきました。
安吉白茶AnJiBaiCha
~ 安吉白茶の旅 ~
安吉白茶(緑茶) 直接グラスに茶葉を入れ湯をそそぐと茶葉が広がりやや白っぽい翡翠のような透明感のある茶葉に葉脈がくっきりと現れます。見た目の美しさと芳醇で上品な味わいが楽しめます。 茶葉と湯の割合は1:50(3gの茶葉に150CCの湯)の割合がおすすめ。 |
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安吉白茶の原木を求めて
†険しい山道をハイキング。急な斜面に植えられた茶樹たち。農家楽のおばさんに「茶つみをしたい~。」と申し出ると「絶対無理!」と断られたわけがわかりました。 ☆農家楽とは民宿。1泊2食付きで100元程度で宿泊可能。 |
†細く険しい山道を約1時間半かけて歩き、安吉白茶の原木「白茶祖」にたどり着きました。こちら、標高800メートルです。 こちらの原木は、2001年2月 茶葉原産地保護証明商標を得たそうです。 |
†こちら、「白茶祖」を守る家のおばさん。今年の新茶はまだだけど・・・とテラス席でお茶を淹れて下さいました。最高級品の安吉白茶は標高800メートルもあるこの地域で作られるため、収穫時期は一般の安吉白茶より遅く穀雨(4月17日頃)前後。 |
†中国緑茶には、ナッツ類などのお茶菓子がピッタリです。もしかして中国人のパワーの源はお茶とタネ系菓子にもあるのかと・・。繊細な緑茶に甘いお菓子はタブーです。 |
前編はこちらからご覧下さい。
今年も金沢の茶友 文琳さんのお招きで中国茶会に行ってまいりました。会場は、加賀の老舗酒造萬歳楽さんの庭園 浩然亭。 金沢市内から車で30分くらいの白山にあります。 手入れの行きとどいたすばらしい庭園内には藤やさつきなどの5月の鮮やかな花たちが満開。また樹齢400年の老木からは大きなパワーを感じました。樹木、池、灯篭、踏み石、置石など見どころの多いすばらしい庭園を眺めなら皆さまと中国茶を味わい至福のひと時でした。 また、文琳さんにご用意いただいた金沢の霊水で淹れた中国緑茶は持ち味が全部引き出されて最高の味わいでした。 |
加賀老舗酒造【萬歳楽】さん こちらのりっぱな正面建物は築240年だそうです。 ADD:石川県白山市鶴来本町一丁目ワ47番地 |
2011年5月11日&12日 金沢中国茶会
Text・photo文文
お知らせ
この度、中国茶パワーを皆さまにお伝えしたく連載を書かせて頂きました。緑茶・白茶・ウーロン茶・プーアール茶・紅茶の各種茶の特徴や効用、おいしい淹れ方など紹介に加え、茶壺や茶会などについても解説しております。
時に心を解きほぐし、時にパワーを与えてくれる中国茶。成人病予防やダイエットの効果があるともいわれます。中国茶を既に楽しんでいる人にも、これから始める人にご覧いただければ幸いです。
目 次
- はじめに~中国人のパワーの源
- 第一章 お気軽チャイニーズ・ティー・パーティ
- 季節と体調にあった中国茶選び
- 第二章 春のお茶~やさしい緑茶~
- 杭州の銘茶 龍井茶
- 清明節
- 蘇州の銘茶 碧螺春
- 中国最初の献上茶 紫筍茶
- 目で楽しむ中国緑茶
- こんなに簡単 緑茶の淹れ方
- 緑茶の製造方法第
- 第三章 夏のお茶~白茶で免疫力をつける~
- 皇帝も愛した白毫銀針
- 福建省福鼎へ白茶の旅
- 白茶の力
- 第四章 秋のお茶~自然のアロマ 青茶(ウーロン茶)~
- 七煎入れてもまだ香りのある鉄観音
- プレミアム台湾ウーロン茶
- 二つの例外的台湾茶
- 台湾新感覚スタイル茶
- 華やかな香り 鳳凰単ソウ岩茶のストーンパワー
- ウーロン茶の淹れ方
- 第五章 冬のお茶~身体を温める紅茶~
- 紅茶のルーツは中国福建省
- 正山小種
- キーマン紅茶
- 雲南紅茶
- 第六章 成人病予防に黒茶
- 黒茶の保健効用
- 第七章 ダイエットにプーアール茶製造方法の違う二種類のプーアール茶
- 投機の対象になったプーアール茶
- プーアール茶の楽しみ方
- 第八章 ジャスミン茶でリラックス
- 第九章 魔法の茶壷~紫砂壷~
- 購入時の注意点
- 第十章 中国茶でいきいきライフ
- 第十一章 オリジナル調合茶できれいになる
- 第十二章 中国茶のバイブル
- 中国人にとって茶とは日本と中国茶
- 第十三章 自由にアレンジ中国茶会
- 中国茶会を開いてみよう。
- 中国茶会で季節を感じる
- 流派をこえた無我茶会
- 最終章 中国茶の魅力