文文の中国茶道体験記（茶園小築の中国茶道講座）その12

新年好！本年もどうぞよろしくお願い致します。今日は、さわやかな気持ちになるお茶をご紹介いたしましょう。年の初め、新たな気持ちになるのにピッタリ！ではないでしょうか。皆様が健康でお幸せな1年でありますように、文文も上海からお祈りします。さあー２００３年もごいっしょに、中国茶を楽しみましょうね。 茶園小築では初級・中級・高級班とあり、初級クラスで基礎的な知識を学んだ後、中級班より聞き茶のお勉強が始まります。聞き茶とは、まず茶葉を目で見て、香りを楽しんで、最後にお味を楽しんで銘柄をあてるというあれ！です。文文も楽しみ半分ドキドキが、半分です。

今回は高級班の取材でしたが、文文の為に初歩の課題をお願いしました。今回の聞き茶のヒントは一つ広東ウーロンの代表鳳凰単叢系の濃香形。一つが同じく鳳凰単叢系の清香型です。それではまず鳳凰単叢についてご紹介いたしましょう。 鳳凰単叢の分類はおなじみの『青茶』です。産地は広東省潮州市なので、広東ウーロン茶に分類されます。鳳凰水仙種から作られる鳳凰単叢は広東ウーロン茶の代表的なお茶です。濃香形（濃厚な香り）のものに、蜜蘭香単叢・白葉単叢。清香形（清くさわやかな香り）のものに、黄枝香単叢・桂花単叢があります。それぞれの特徴は、上記最新消息の『こちら』をクリックして下さいね。それぞれの詳しい説明と写真が載っています。 さあ、基礎知識ができたところで実技に入りましょう。

　　　　　　　　

	１．今日のお道具はこちら。広東ウーロン茶をいれる場合は、潮州スタイルにてお手前致します。今回は、聞き茶のお勉強ですので、お道具は２組ずつセットします。聞き茶の場合は、茶海（ちゃかい）は透明なものを用意しましょう。お茶の色が良くわかります。
	２．まず茶葉を見比べましょう。色の違い。大きさの違い。乾燥した状態での香りなど気づいたことをノートに書き留めましょう。 この場合、茶荷（ちゃか・・茶葉を展示する器）は、絵柄の違うものを用意すると記録するのにもわかり易いですね。
	３．いつものように基本は『洗杯』→『洗茶』→『一せん目のお茶』です。２種類のお茶をいれるので少々大変ですね。広東ウーロン茶の場合は、タンニンが多く含まれていて苦くなりやすいので、他のウーロン茶より少し低めの９０度が適温です。
	４．そして、これが潮州スタイルのポイントです。茶挟（ピンセットのようなお道具）を使って、第１の飲杯を第２の飲杯の中に入れてクルクルまわします。さすが老師（中国語で先生）！おみごとです！！

５．それぞれ飲杯を２つ並べて、どうぞ！さて銘柄は？

文文お味の感想

　　以前自分で鳳凰単叢系のお茶を入れた時は、苦いお茶だと思いましたが、老師や高級班の生徒さんにいれて頂いたこのお茶は苦味や渋みはなく、花やマスカットのような果物の甘い華やかな香りのあと、きりっとした味わいが感じられ、頭がポーとした時に飲むとしゃきっとしそうなキレのあるお味でした。若い女性に特に人気があるお茶だそうです。ところで、聞き茶の結果ですが、濃香形・清香型と分けるのは、色の違いからなんとなくわかるのですが、銘柄当ては大変です。

今回の答えは、右の濃い方が蜜蘭香単叢で、左の薄い方が黄枝香単叢でした。やはり色々飲んで、飲んだお茶の感じを五感にインプットして、聞き茶の時は頭の引出しから色々探すという事なのでしょうか。中国茶は種類も多いですが、奥も深いですねえ・・。

＜高級班には茶道歴十数年の台湾マダムの生徒さんも参加で活発な中国語が飛び交う＞　　　　　　　　　　　　

　

お茶教室：茶園小築上海市虹橋路1778号A05(古北市場内　虹古歩行街の花市場ではありません。)電話86-21-62629066

上海在住の日本人太太（奥さん）にセンスがいいもの品質の良い茶葉がそろうと定評のある李娜（リナ）さんが経営するお茶屋さん。李さんは、お茶屋を経営する傍ら国内外で茶芸文化の普及に尽くしている。特に2002年4月からは日本各地のデパートの催事を飛び回り、中国茶道を紹介している。現在の店舗は上海市の再開発の為取り壊しが決定。その為、今春2月10日前後にお引越し予定。

新店舗　上海市栄華西道19-1金龍マンション103号室（古北地区・水城南路の上島コーヒー近くです。）新��86-21-62953092 2月10日頃より新店舗営業開始予定。