文文の中国茶道体験記（茶園小築の中国茶道講座）その13

今年は２月１日から春節（中国は旧正月を祝います。）が始まりますね。中国では、春節前には会社や仲間内で忘年会があり春節には家族が集まって・・と、とにかく食べて飲んで楽しむそう。そんな日が続くと胃が重くなりますよね。とくに中華料理は脂分が多そう。そこで油分を溶かす力をもち、消化を助けるお茶『プーアール茶』をご紹介致しましょう。こちらのお茶は体を温める効果もあり、今の季節と抜群の相性ですね。又、めでたい形の物は春節の贈り物に喜ばれる事間違いなし！です。

　

プーアール茶は後発酵のお茶です。後発酵とは、まず緑茶を作りその後酵母菌を加え年数を重ねて発酵させていきます。上質なものは年代が経つにつれて味がまろやかになりビンテージ物としてワインと同様珍重されます。プーアール茶の分類は『黒』。 数々のウーロン茶で有名な台湾でも、現在プーアール茶がブームだとか。特に年配の方は、夜ウーロン茶を飲みすぎると目がさえたりするそうで胃にもやさしいプーアール茶が好まれるようになってきているそうです。文文取材の当日、茶園小築高級クラスの台湾人マダムヤンも春節の帰省土産にと大量のプーアール茶をゲットされていました。台湾では大陸に比べてプーアール茶はかなりお値段が高いそうです。 プーアール茶にはバラバラの散茶タイプのもの、固まった緊圧茶タイプのものがありますが、今回は春節に送って喜ばれる見た目にも美しい緊圧タイプのものをご紹介いたしましょう。

　

	箱の右側には、『福禄寿喜』と書いてあります。幸福で財運があって長寿でとにかく喜ばしい！！と言う意味でしょうか。これは春節の贈り物にピッタリの品を発見ですね！名前・詳しい説明等は上記『最新消息』のこちらをクリックして下さいね。
	プーアール七子餅。丸い月型です。雲南省の伝統的な輸出品で、古くは結納の品として贈られたりお正月や祝日の贈り物として使われていたそう。丸い形は一家の団欒を現し、七子と言うのは沢山の子孫や福に恵まれるという意味合いがあり、現在は特に、華僑の間でプレゼントの品として流行しているそうです。
	柚子（ゆず）プーアール茶。柚子の中にプーアール茶を詰めて乾燥させたもの。中国の柚子は日本のものよりかなり大きいです。中のプーアール茶を使う分だけ取り出して、また外側の柚子もお好みでブレンドしてお茶をいれるとさらに美味しくいただけます。柚子にはビタミンCも含まれて美容にも効果あり？綺麗なリポンに包まれて、これまたプレゼントにピッタリの一品を見つけました！
	きのこ型プーアール茶。名刺と大きさを比べてみてください。かなりのボリュームです。きのこの形。可愛い？

こちらは不知年プーアール茶。何年ものかわからないくらい古いプーアール茶と言うユニークなネーミングです。実際は３０年〜３５年くらいのものらしいです。緊圧茶は、このように使用する分だけ砕いて使います。（硬い場合は包丁の柄部分などを使って砕いて下さい。）

プーアール茶の詳しい入れ方は茶園小築茶道講座その７をご参照ください。基本はいつもの『洗杯』→『洗茶』→『一せん目のお茶』の手順です。ポイント１は洗茶。次に、お湯の温度は１００℃。保温性の高い紫砂壷を使っていれるとさらに美味しく入れることができます。とにかく紫砂壷（急須）を温めるために、洗杯の時のお湯も洗茶の時のお茶もすべて最後捨てずに紫砂壷の上からかけます。こうすることによって紫砂壷のエステもできどんどん壷はピカピカに美しくなります。（その後、特別な養壷筆という筆でなでたり、茶巾で擦ったりするとさらに良し。）ポイント２はとにかく紫砂壷（急須）を温める事！です。この２つのポイントで美味しいプーアール茶がいただけます。　

　　

　

＜マイ紫砂壷をこのように包んで出かけたり、又プレゼントするのもオシャレ？！＞　　　　　　　　　　　　

　

お茶教室：茶園小築　上海市虹橋路1778号A05(古北市場内　虹古歩行街の花市場ではありません。)電話86-21-62629066

上海在住の日本人太太（奥さん）にセンスがいいもの品質の良い茶葉がそろうと定評のある李娜（リナ）さんが経営するお茶屋さん。李さんは、お茶屋を経営する傍ら国内外で茶芸文化の普及に尽くしている。特に2002年4月からは日本各地のデパートの催事を飛び回り、中国茶道を紹介している。現在の店舗は上海市の再開発の為取り壊しが決定。その為、今春2月10日前後にお引越し予定。

新店舗　上海市栄華西道19-1金龍マンション103号室（古北地区・水城南路の上島コーヒーすぐ近くです。）��86-21-62629066・62953092 2月10日頃より新店舗営業開始予定。