文文の中国茶道体験記46
第46回 同里 南園茶社の茶会
上海の郊外には多くの水郷の町があります。中でも同里は町中に10以上の運河が張り巡らされ40以上の橋がかかっている情緒あふれる水郷の町。ここに1件の老舗茶館があります。
ここは文文のお気に入りの場所のひとつです。100年前にタイムスリップしたようなこの茶館でのんびりと至福のひと時を過ごしてきました。
●上海海派茶芸委員会 岩茶茶品評会
2005年10月15日開催
上海・蘇州・杭州の茶友があつまり茶会が催される。
岩茶とは:半発酵 青茶(ウーロン茶)の一種
産地:福建省北部にある武夷山
茶中の王と言われる『大紅袍』
産量が最も多いポピュラーな『水仙』など銘柄も豊富
●同里(Tong Li) 世界遺産『退思園』
水郷の街『同里』。清代につくられた『退思園』が見所である。 7500平米の敷地を持ち、住宅部分と庭園部分に分かれている。清の光緒年代(1885年〜1887年)に安徽方面の軍隊の長であった任蘭生が、故郷へ戻った際に建てたものである。「退思」とは反省する心を常に持とうとの意思の元名づけられた。任蘭生は深い芸術心を持っていた人で、また退思園の建設を担った袁龍も詩や画を好み名画の収集家であったという。このため退思園も各所に芸術的工夫が施されている。
● 『南園茶社』
蘇州市同里鎮
0512-63322677
南園茶社は1898年創立の100年の歴史をもつ老舗茶館
1階2階あわせて200席もある大型茶館で2階席から眺める水郷の景色はノスタルジックで時が流れるのを忘れてしまうほど。先日の茶会では岩茶(ウーロン茶)の品評会でしたが、ここでは地元産緑茶をオーダするのがお勧め。
2005年11月再度茶友と共に同里へ:文文
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