文文の中国茶道体験記48
第48回 上海の茶葉市場
4月5日は清明節。美味しい緑茶の季節がやってきました。
年々上昇する中国茶だが、上海に数ケ所ある茶卸市場では日本では考えられないほど安く茶葉や茶道具が手に入るのが嬉しい。上海では天山茶城・九星茶葉市場・大統路茶葉市場が知られている。その中で、上海駅付近のローカルな場所にある大統茶場市場が近く再開発のため閉鎖になるとの噂だ。昨今『上海満堂茶葉市場』がオープンし、大統路にある茶葉販売店が徐々に移動しているらしい。
2006年4月1日気になる新しい茶市場の『新茶会』にお招きを頂き行って来ました。
|
●上海の茶葉市場
茶葉や茶器の卸売り市場。小売業者以外でも誰でも買い求めることができる。ほとんどの店がその場で試飲ができ、気に入った茶葉は50g単位で購入する事が可能。箱やパッケージ専門店もあるので、気に入った茶筒を購入し、茶葉専門店に持って行き茶葉をつめてもらいお土産にするのもおすすめ。
九星批発茶葉市場(JiuXingPiFaChaYeShiCheng)漕宝路6号
茶葉関係の問屋街。茶葉をはじめさまざまな茶器まで茶に関するものはすべてそろう。台湾系の洒落た茶器を売る店もある。冬場は電力の関係で空調が使えないない店がほとんどでとにかく寒い。天候が良い春はねらい目。
天山茶城(TianShanChaCheng)中山西路520号
2003年にできた茶の卸売市場。3階建てのビルで天候を気にせず買い物ができる。1階は茶葉、2階3階には茶器や骨董店もあり見るだけでも楽しい。建物全体が茶の香りですがすがしい。
●新たにオープンした『上海満堂春茶葉市場』普善路259号
2階建てのビルに新たにオープンしたお茶市場。まだお店はまばらだが上海唯一のキーマン紅茶の直営店がある。
市場の中を覗いてみました。
|
●茶外の茶:【花茶】
色とりどりの花茶は綺麗だが、花には虫がつきやすい為農薬の問題が心配?! |
|
●茶外の茶【菊茶】
同じく農薬の問題が気になるが、『清熱解毒』といいい身体の熱をとる効果があるとされ夏に良く飲まれる。又、『肝明目』といい肝臓と眼にも良いとも言われる。
|
|
●【黄山毛峰】安徽省黄山市産
中国緑茶を代表する銘茶のひとつ。茶葉はふっくらとしており雀舌の形のものが良い。
|
|
●祁門工夫紅茶直営店にて
【祁門工夫紅茶】安徽省祁門県産
キーマン紅茶として知られる世界三大紅茶のひとつ。清時代緑茶の販売が思わしくなくなり
福建省の紅茶の製法を取り入れ胡元龍(絵の辮髪の男性)が紅茶の製造に成功する。
注:福建省の紅茶=【正山小種】(ラプサンスーチョン)
|
|
●プーアール茶専門店
【プーアール茶】現在食生活が豊かになった上海では成人病、肥満を予防する為に雲南省のプーアール茶が流行している。プーアル茶の専門店の他、緑茶・ウーロン茶の店までもプーアール茶を販売しているのを見かけた。
プーアール茶の主な効用:高血圧予防、脂っこいものを食べた時に脂肪を流す
|
|
● 紫砂で作った豚の置物を見つけました。
養壷ならぬ養豚?、毎日お茶をかけて育てましょう。 |
2006年4月1日取材:文文