文文の中国茶道体験記53
優雅な白茶
白茶は歴史あるお茶 2つの説 説1:1000年以上の歴史がある。 《中国名茶》より 根拠:陸羽の《茶経》七の事『永嘉県の東300里に白茶山あり』との記述がある。 説2:200年の歴史がある比較的新しい茶 現在の白茶の製造方法 製造方法は、お茶を摘み、萎凋(いちょう)という方法で、風通しの良いところで弱い日光に晒し、最後乾燥をさせる。最も簡単で揉捻(揉む作業)をしない製造方法である。 揉捻をしないことにより、ミル芽の白毛の脱落を防ぐ。 また、製造工程で一番重要なのは萎凋(いちょう)である。生葉を1枚1枚重ねないようにして竹で作った篩のような容器の上に並べる。晴れた日、北風の吹く条件下で萎凋(いちょう)と萎凋(いちょう)を2日間くりかえすと香りの良い白茶が得られるといわれている。 茶湯の色と滋味 茶湯の色:淡い橙黄色(色が薄いのは揉捻をしないから茶湯の出が悪いため) 軽い発酵香と天日香がある。緑茶に比べて長期保存しても香味に変化は少ない。 茶摘に厳格なルールがある 製造方法がシンプルなため、茶摘には厳格なルールがある。 白茶の効用 白茶は下火(身体の熱を下げる)の効用があるため、熱帯地方の華僑に好まれている。大陸から1891年頃から海外に輸出が始まった。他効用としては、頭脳をはっきりさせる、健胃剤的効果、酒の酔を醒ます、夏ばて防止、ストレス解消、高血圧防止などあり。
新しい白茶『新工芸白茶』 今までの白茶とは違った、新しい製法の白茶『新工芸白茶』は、軽い揉捻を加えたもの。 従来の白茶より下級品で、外形は白茶とは呼びがたく、ウーロン茶の岩茶に少し似ている。
紅茶『白琳工夫』BaiLinGongFu 福建省福鼎には白茶のほかに、紅茶『白琳工夫』BaiLinGongFuがある。 大白種の柔らかな芽でつくった紅茶。 新鮮で甘い味、ちょっぴりシナモンのような香りがある。
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日本人にとって、上海はお別れが多い土地です。 お茶会で茶友をお見送りしました。 中国茶は発酵度がさまざまです、 4種のお茶を発酵度の違いを感じながら品茶し、 皆で野に咲くように生けた花を愛で 懐かしい思い出を語りながら・・ 送別茶会を開催しました。
A太太送別茶会(2006年9月28日) お茶会内容 白豪銀針・大禹嶺(台湾産)・東方美人(台湾産)・陳年プーアル茶
S太太送別茶会(2006年10月26日) お茶会内容 S太太送別茶会(2006年11月1日) お茶会内容 特級黄金桂・大紅ホウ・正山小種(銀駿眉)・プーアル熟茶7572 お習字協力:Y太太お嬢さん(小学生) Sさんを送るお茶会、ご指導頂きありがとうございました。
茶友の皆さま謝謝!! 日本にご帰国されても、 ぜひ、中国茶を広めて下さいね。 2006年11月文文 |
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