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Root No.4
南京路
・地下鉄
・スタバ
・立ち読み新聞
・伊勢丹
今回は「南京路」。南京路って、どの都市へ行ってもたいていありますよね。そして、たいていその都市のメインストリートになっているような気がします。天津の南京路もまた例外ではなく、デパートや商業ビル、高級ホテルなどが犇き合い、天津の目抜き通りとして活況を呈しています。

「犇く=ひしめく(人がおおぜい集まって、押し合い、騒ぎ立てるさま)」

地下鉄

天津に地下鉄が走っているという話を聞いたことがありますか。某ガイドブックによれば、1982年北京に次いで中国で2番目に開通したという歴史的には割りと古い地下鉄です。路線は天津西駅から南京路に沿って新華路との交差点まで伸びています。路線がたった1本しかない上に、天津西駅─新華路間という中途半端な経路。いったい誰が利用するんだ?と天津の誰もが疑問に感じているに違いありません。実際に地下鉄を利用している人も皆無のようです。今や天津に地下鉄があるというのは、ネス湖にネッシーがいるというのと同じくらい、信憑性に欠ける話となっています。夢があるという点ではネス湖のほうがまだマシかもしれません。

中国で最も無意味な地下鉄。こんな汚名を着せられる前に、天津市は立ち上がりました。天津では今年に入ってから、地下鉄再生のための工事が着々と進められています。南京路の各所に迂回路が設けられ、道の中央には高々とした仮設ブロックが築かれ、その中でクレーンやはつり機械による大掛かりな掘り起こし作業が行われています。果たしてどんなすばらしい地下鉄に生まれ変わってくれるんでしょうか。新地下鉄が完成し開通するその日まで、期待を持って見守りたいと思います。

さて、南京路の東の端に位置する「新華路駅」の今の姿をご覧ください(下写真)。よ〜くご覧ください。婦人服屋になっています。工事のために地下鉄の運行を休止しているのを見計らっての出店でしょうか。それとも工事が始まる前からすでに営業していたのでしょうか。いずれにせよ、空いている場所を無駄なく利用する天津商人(あきんど)の強かさを感じずにはいられません。「新華路駅」の看板のさびれ具合と「夏季清庫10起(夏物在庫一掃セール10元より)」の黄色い貼り紙が、いい味をかもし出しています。


新しい地下鉄が完成したら閉店するのでしょうか?


こちらの駅はかき氷屋さんに。しかもオープンカフェ風

「地下鉄の工事なのになにゆえ地上を通行止めにするんでせう?
          これって日本もさうなの? あとあまり関係ないけど最近、会社の
          食堂で肉まんの中身だけ食べて皮を残している人を多々みかけます、
          これもやめてください。皮から食べるやうにしてください。」

スタバ

「新華路駅」の真ん前にそびえ立つ高層ビルが「天津国際大厦」です。天津に拠点を置く日本企業の多くがこのビルの中にオフィスを構えています。レストランやスーパー、居住できる施設も備えています。1階にはスターバックス天津1号店があります。

思い返せば2年前の夏、当時まだ喫茶店らしい喫茶店など全くなかった天津にオープンしたばかりのスターバックスへ自転車で毎日のように通いつめていた私。天津に来たばかりで中国語が全く話せず、やっとこさ「カフェラテ」を注文したのに出てきたのは「今日のコーヒー」で、しかし「注文と違うので換えてください」とも言えず、しぶしぶすすったコーヒーの味のほろ苦かったことといったら…。こちらのスターバックスには私の留学時代のほろ苦い思い出が詰まっているのです。


真昼間に座ってケータイとにらめっこしているオジさん。仕事は?

立ち読み新聞

天津国際大厦を背に、南京路脇の木立の茂る歩道を西へ西へと歩いていくと、歩道沿いに掲示板がずらりと並んでいるのが目に入ってきます。掲示板には「人民日報」をはじめ「読売日報」や「中国電脳教育報」などなどその日のいろいろな新聞が貼り出されていて、昼夜を問わず、通りすがりの人々が足を止めて記事を立ち読みしている姿が見られます。おそらく日課のように散歩の途中で新聞を読んでいると思われる初老の男性。たまたま通りかかって目に留まった記事を自転車にまたがったまま流し読みする若者。ガラスケースに顔を押し付けんばかりに接近して、食い入るように記事を読みふけるオジさん。口元のガラスが息でくもっているぞ〜。立ち読みのほとんどが男性ですが、老いも若きもさまざまな人が掲示板の前に立ち止まり熱心に記事を読んでいる姿は見ていてオモシロイです。

「えっ?なんで黒いかですって? いやーわたくし、ちょっと
やさぐれてますねん。 それはさておき、先日カルフールの駐輪所で僕の
自転車のサドルをもっていった人、返してください。今なら許します。」

伊勢丹

南京路のちょうど真ん中あたりで、前回紹介した濱江道と交わります。そしてこのあたりが南京路の中でもいちばん賑やかなエリアで、ちょっとお洒落なショップや「国際商場」「津匯」などのデパートが林立しています。その中に「吉利大厦」というビルがあり、1階から6階までが「天津伊勢丹百貨店」となっています。値段が日本で買うよりやや安めという程度で高価な商品が多いですが、ブランド物や品質の高いものが揃っているので、駐在の日本人がよく利用しているようです。地元天津の買い物客も多く、天津市民の購買水準の向上を感じさせられます。


ショーウィンドーの前でトランペットではなく月餅を見つめる青年。

南京路の西の端は衛津路との交差点、「海光寺」と呼ばれているところです。このあたりは旧日本租界としても知られています。海光寺の交差点の北西の角に、カルフールがあります。

「けようさん・・・文章中途ハンパなんですけど・・・これどうしたら
ええんでせうかね?オチとかなくてええんでせうかね?
うまくまとめてくれってたのまれたんですけど そらー無理な話ですわ。
イラストも描いてないみたいですし、ま、これだけだらだらと文章書いてたら
そらわからんでもないですけど・・・プロの仕事ではないことだけは たしかですわな。
とにかく来月の鞍山道編は中止して“黒トンパの 天津まちがいさがし”ってことで
勘弁してやってくださいまし」

次回は「鞍山道」を歩きます。きっぱり。
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Illust & Text by KEYOU... http://keyou.at.infoseek.co.jp/

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