ではあらためて「蘇堤路」と「青年路」をご説明しましょう。それにはまず「津河」の説明から入る必要があります。
天津の道路は四方八方に伸びていてまるで迷路のようだと天津に来たばかりの人は言いますが、水路もまたしかりで、まるでマスクメロンの模様のようにあっちこっちへ伸びています。その中で主流をなすのが華北最大と言われている「海河」です。名前だけ見ると海なのか河なのか何なのかよく分かりませんが、歴とした河です。憶測なんですが、今でこそ対岸がはっきり見える「海河」は、かつては今ほど土が堆積していなくて川幅も広く、海と見紛うほど大きな河だったのではないでしょうか。それで昔の人は海のような河、「海河」と名付けたのではないでしょうか。さてその「海河」の上流(天津市の北西側)には300本以上もの支流があると言われています。それが中流にて「北運河」「子牙河」「南運河」などに流れ込み、天津市区の北部で合流して再び「海河」となって天津市の南東の渤海湾へ注がれます。
西青区楊柳青の南側を西から東に流れている「南運河」は、天津中心市区の北側を通って古文化街の北の当たりで「海河」と合流します。「津河」は「南運河」の支流で、芥園道と紅旗路の交差点の北西付近から分岐して南に向かって流れています。初めはS字状に自然なうねりがありますが、長江道を過ぎたあたりからは人工的で紅旗路に沿って真南に伸びたあと復康路の交差点で90度に曲がり東へ流れます。この流れは復康路と衛津路の交差点で衛津河と交わり、さらに東側の解放南路の近くにある「津河記念広場」まで続きます。
まあ左図を見れば一目瞭然なんですが「南運河」から「津河」が分岐するあたりから長江道の交差点までの道が「青年路」で、それ以南の道が「蘇堤路」となります。
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