上海の歴史を歩こうvol.1!!

上海の歴史を歩こうvol.1!! −旧租界地を巡る歴史散歩のススメ−

現在の上海は、最先端の国際経済都市となっていますが、その発展の影には、租界としての長い歴史を無くして語れるものではありません。

上海は元々、小さな漁師の町として始まったと言われています。それが現在のような大都市に発展したのは、1840年の「アヘン戦争」敗戦がきっかけでした。

南京条約により上海は開港させられ、イギリスが自国の植民地として占領・開発して出来たのが外灘(バンド)です。


(旧・日本人居留民団団部)

その後、西へ西へと居住地を建設 していき、やがて租界地として形成されていきました。

20世紀に入ると、イギリスの他にも日本や欧米列強各国から居留民達が続々と訪れ、租界地を広げると共に、上海は東アジアの金融・経済の中心地 となっていったのです。

欧米の華やかな生活様式と中国の伝統文化が混在する、美しくも妖しい雰囲気の漂う租界地の街並み。

正に「魔都・上海」という代名詞が相応しかった1930年代の上海。

しかし、それは過去だけのお話ではありません。


(旧・日本人アパート)

観光地として有名な外灘地区以外にも、当時の建物は現在も重要建造物として保存されていたり、現役に利用されている物がまだ多く残っているのです。

それら上海租界時代の趣きが残る街並みは、上海にお詳しい方にも、きっと新しい発見をさせてくれる事でしょう。


何も無い休日、淮海路や徐家匯、古北新区などのいつも行く最先端の繁華街ではなく、日本人租界だった虹口地区あたりまで足を少し伸ばしてみれば、普段とは違う上海の顔に出会えると思いますよ。

でも一人で行くのはちょっと・・・、と言う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ご心配には及びません!

上海の歴史好きの方々が集まり、旧租界地の建物を巡る「歴史散歩」という企画が、定期的に開催されています。

これはただ単に建物を見て回るのではなく、専門に研究されている方が、当時の租界地の様子や時代背景なども解説して頂けると言う、非常にアカデミックな半日散歩ツアーなのです。


(歴史散歩中の参加者の方々)


 「よろず情報交換」から広がった、この「歴史散歩」の輪。(関連投稿内容はこちら)

※散歩にお出かけになる際は、当サイト内の関連記事を是非お読み下さい!
■上海の旧租界地・歴史関連の特集記事(掲載日時順)
KONOKの租界探索:虹口編(後編)
KONOKの租界探索:虹口編(前編)
上海の歴史を歩こう vol.4!!(後編)
上海の歴史を歩こう vol.4!!(前編)
上海の歴史を歩こう vol.3!!(後編)
上海の歴史を歩こう vol.3!!(前編)
上海の歴史を歩こう vol.2!!
特別対談(第二回目)!KONOK v.s. 木之内先生
特別対談!KONOK v.s. 木之内先生(「上海歴史ガイドマップ」編著)
写真集『上海日本人居留民』

    


エクスプロア上海TOP] [上海・上海近郊の観光] [エクスプロア中国トラベル ホテル&航空券]


Copyright(C) since 1998 Shanghai Explorer